成川ジロー

騙し絵の牙の成川ジローのレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
4.4
素晴らしき傑作エンタメ映画。物凄いテンポが良くて見やすい。テンポだけじゃなくて役者もお話も音楽も全部高水準でまとまっていて、最後までとても気持ち良く見れる。そして最後に面白ければ勝ち、時代がそうなっていくならこういうのも面白いだろ!ってぶちかまされて、見ているこちらとしてはもう滅茶苦茶面白いです!!ってなりました。最高。
何もかも高水準なので、今の日本の映画の力を見た気がした。どストレートに、面白い人たちが集まって面白い作品を全力で作ってくれた感じ。國村隼と小林聡美はやっぱりとてもいい味だしてるし、リリー・フランキーは相変わらずズルくて最強だし、大泉洋と松岡茉優、主演二人は見事に各々が持つ自然な役者力を出してて、最後まで目が離せませんでした。眼福。あと、名前知らないけどトリニティ編集部の女性編集者の人も凄い自然な感じが出せてて良い役者さんだなって思いました。とても印象に残ってる。

シーンとしては矢代聖の記者会見とラストの松岡茉優とラストの大泉洋で満面の笑みでガッツポーズ取ってしまいました
笑 最高でしたね!!!

原作は読んでないけど、個人的は吉田大八監督は『桐島、部活やめるってよ』で一度オールタイムベスト作品を出されているので、再びこんな面白い作品を出してくれて、本当にありがとうございますって感じです。ツボに入って泣いたり「もう一回見たい」「何度も見たい」という気持ちは薄い分、まだ桐島の方が好きかな。でも本当にこれは今の日本の映画を代表する傑作になってると思います。
オススメです!!!!
成川ジロー

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