great兄やん

バーニング 劇場版のgreat兄やんのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
3.8
【一言で言うと】
「“存在”を燃やす人」

[あらすじ]
小説家を目指しながらアルバイトで生計を立てているジョンスは、幼なじみのヘミからアフリカ旅行へ行くのでペットの猫を預かってほしいと頼まれる。帰国したヘミに旅先で出会ったベンを紹介されたジョンスはある日、ベンに秘密を打ち明けられ、恐ろしい予感が頭から離れなくなる...。

初イ・チャンドン作品。
にしても彼の作品って高評価ばかりで凄いですね...
また気になる監督さんが一人増えました!😊

とにかくストーリーが難しい!!😅
レビューで“難解だ”やら“噛み砕いて観ても分からない”やらとかなり撃沈の声が多いですが、
「自分はそんなので撃沈するほどのヤワな男じゃないぜ!!」
と高をくくって観てみましたが...ご察しの通り、見事撃沈です(^◇^;)
ヘミのやるパントマイムやベンの意味深な発言など、明らかに伏線であろうポイントやキーワードは流石に分かるんですが、その伏線そのものが説明不足過ぎて、最後の最後まで粘って自分なりに解釈してみたんですが、
「ホンマにこの解釈で合ってるんやろか?」
と、結局モヤモヤする始末。
今でも頭の中で様々な解釈が巡り巡ってるけど、そのどれもが正しい解釈なのか分からない...
要は考えた所で無駄だと言いたいんでしょうね🤔

まぁストーリーも大事ですが、個人的にはヘミ役のチョン・ジョンソにもう釘付けでした!!(*゚∀゚*)
観たら分かりますが...その..ねぇ。カワイイのもあるし...ち、違うよ!!決して”おっぱいの形“がカワイイって言ってるんじゃないよ!!
あ、言っちゃった!🤭
しかも“”で括っちゃってちゃっかり強調してる!!
この変態小僧めが!!
それに上半身裸で踊ってる所をこれ見よがしに見せられたら自分の股間のジュニアが...

.....ここいらでもうやめときましょう( ̄O ̄;)
これ以上言っちゃうとボクの性癖がバレちゃう\(//∇//)\

後は、ヘミに振り回されるジョンスやミステリアスな雰囲気漂うベンなど、この3人の演技がとてもリアリティがあって凄かった。
特にベンのサイコキラー具合がもう尋常じゃなかったです。
あの目が笑ってない笑顔とかね...
最後まで彼の職業は明かされてないですが、見たら分かる。絶対アブない仕事してるやん!!😫
それにヘミに異常に執着してるジョンスの程よい気持ち悪さなど、まさに“ギャツビー”であるベンにジェラシーを抱く気持ちとかも自然に伝わってくる。

それから大麻でラリって上半身裸で踊るヘミをバックに写す太陽の沈みや、部屋に漏れこむ光の差し込み具合など、『ビールストリートの恋人たち』でもそうでしたが、映像表現に力を入れてる作品に悪い作品はないですね!!(*≧∀≦*)

とにかくもう一回観たい😅www
ストーリーとしては最初から最後までの経緯は知ってますから、それを踏まえた上でもう一回観るとまた違った印象があるはずです!
猫のボイルとは?
何故無言電話が連続してかかってくるのか?
ヘミは何故消えたのか?
ラストでとったあのジョンスの行動はどういった意味なのか?
まだまだ謎は深まるばかりですが、かなり見応えがある作品です!
ストーリー展開は非常に淡々としてますが、その難解さ故ずっと画面に釘付けになります!!