タカシ

ビリーブ 未来への大逆転のタカシのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
4.5
『だって「ビリーブ 未来への大逆転」なんてタイトルの映画が面白いなんて信じられないだろ?』


多分来週には上映回数が1日一回(それも午前中)になると思われたので公開初日に見て参りました、フェリシティ・ジョーンズの主演最新作。
86才にして現役の最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグの自伝的映画。

ぼんやりと聞いたあらすじから
「私ルース。まだまだ男性社会の弁護士界で、女の私だって立派にやってみせるわ! いつか一人前の弁護士にきっとなるの!」
みたいなのを想像しておりましたが、全然違いました。

まず前提として日本人にはまったく知られていない彼女はアメリカでは超のつく有名人であること。
そして、これが非常に大切。
ほんの4,50年前まで、アメリカでは法律上において、歴然と男女差別があったということ。

そうこの物語は男女差別撤廃のために運動する法律家の物語だったのです。

フェリシティは彼女の二十代から四十代を演じていて、これがとても良いのです。いやぁ「ローグ・ワン」ってなんだったの?

というかこれに出演している俳優、みんな良かった。アーミー・ハマーかっこよかったよ。
ルースがあの時代に活躍出来たのは、ひとえにアーミー演じる夫、マーティンの助けなしにはあり得なかったのです。

そしてルースの娘役ケイリー・スピーニーちゃんがかわいいんですよ。
中盤彼女が作るドラマに本当にグッと来ました。

ラストのルースのスピーチは本当に感動的であー本当にこの作品、観て良かったよ。

どなたかのレビューで見ましたが、ルースのイニシャル『RGB』にちなんでると思われるレッド、グリーン、ブルーの衣装が本当にフェリシティにマッチしてました。割りとボディラインの出る衣装だったのよ…

ただ、邦題はなかなかひどいよね。
原題は「性に基づいた」、つまり男女の性の違いに基づく差別って事なんだろう。
それを、ビリーブって言われてもねえ。
なんか「ドリーム」の邦題が決まった時のゴタゴタをちょこっと思い出しましたよ。

割りと法律用語やらが頻出して、もう一度吹替でも見てみたいなあ、と思いました。
劇場にて。19.02.22
2019#017
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