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COLD WAR あの歌、2つの心のQvQのレビュー・感想・評価

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)
3.7
モノクロ映画で時代の雰囲気も感じつつ、まあ何というか、たまにいるよなっていう情熱的で恋愛体質、ある意味すごく魅力&魔力のようなものを持った女性と、長身の伊達男との激しい恋を堪能する映画。

この女性、本当のところ何を求めていたのかな。生きてると稀に、ああ出会っちゃったなと思う人がいて、きっと彼女にとっても彼はそんな人だったように思うのですが、彼女は何ていうか生活に根差した幸せ?みたいな愛は求めてなくて、燃え沸るような衝動的な愛を求めて生きているように思いました。そしてそれはたぶん彼も同じなんだろうなと。

難しい時代背景や社会体制の中であってもただ二人が一緒にいることを心から求めていればそれは叶ったんじゃないかと思うし、詰まるところ二人を引き裂いたように見える時代背景も二人にとってはただ愛し合うことのためのエッセンスみたいに感じられたのですが、間違ってるかな(^^;?

これはこれで映画としてとても楽しめました。音楽も素敵だったし、この時代の東欧やパリの空気感も味わえたし、求め合う二人の微妙な心の機微も堪能できて、悪くはなかったのですが、何せもうこういうことよりも、「あなたその川を渡らないで」みたいな、歳とってもお互いに必要としあってる夫婦の愛とかのほうがジンとくる歳になってしまったので、ちょっと引いた目でしか私は観れなかったです。

この二人が結婚して子供を持ったり、生活を共にして歳を取ったりして、私が思うところの本当の愛みたいな境地にたどり着いたりってことはないのかな。

…とか、そんな変な想像もしたりして。案外それもないとはいえないような気がします。

で最後はアレ?、どうなっちゃったの?
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