エソラゴト

マックイーン:モードの反逆児のエソラゴトのレビュー・感想・評価

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自分が彼の名を知ったのはアイスランドの歌姫ビョークの3rdアルバム『ホモジェニック』のジャケデザインと「アラーム・コール」という曲のMVを担当した頃。

そんな仕事ぶりからかそちら方面のデザイナーもしくは映像ディレクターとばかり思っていましたし、個人的にブランドやファッション関連に疎い事もあってかそれから随分経ってから彼が新進気鋭のファッションデザイナーである事を知りました。

今作は本人や関係者のインタビューを中心とした構成ですが、合間に挟まれる数々のショーがまた鮮烈であり強烈。

ファッションショー自体の固定概念をぶっ壊すパンクでアバンギャルドでセンセーショナルな内容には前のめりで凝視してしまいました。世間の評価が真っ二つだったいう逸話も納得のブッ飛んでいながらも格調高い正にアートの神髄というものを見せ付けられた思いでした。

そんなことからも"反逆児"という側面もありつつも"革命児"・"申し子"と言った表現の方がしっくりくるように感じました。