サラリーマン岡崎

ハナレイ・ベイのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)
3.8
スクリーンに入る際に、「鑑賞後に開封ください」と書かれた封筒を渡された。
すげぇ、ムズムズさせるな…映画を見た後に中にあるものを見るとすごく切なく感じる、そして、LDHのファン得なプレミアムとなっており、今までの入場特典の中で一番良いと思ったものだった。

映画はというと7割吉田羊演じる母親が苦しんでいる姿が描かれる。
それはそれは長く。
美しいハワイの景色の中で彼女は苦しむ。
彼女の息子を殺したその地で。
その美しさはまさに彼女をより苦しめるようにも見える。
大樹に向かって怒りをぶつけるシーンはかなり見てて辛い…。
ハワイを舞台にした映画でこんなに辛い映画は無いと思う。

ただ、それだけの映画です。
その中でハワイに憧れて来た学生サーファー青年たちに癒される様はとても良い(ブルーシートとスケボーをサーフィンと見立てて、遊ぶシーンは凄くいい)が、
本当に他は吉田羊の苦しみのシーンなので、本当に辛い…し、もういいよ…と思ってしまう。
息子を奪ったハナレイベイという地であるが、そこを恨まないでほしい、彼はその地に戻ったんだ、ハナレイベイは彼自身だよということを地元の警官が訴えかけるが、
2回くらい訴えかけるので、正直ウザい。

あとは、村上虹郎と一緒にいる青年の人がとてつもなく演技が下手(プロサーファーの人らしいのでしょうがないが…)だし、栗原類が父親役というのがちょっと合わない…。

テーマ性とか、撮り方、構成などもとてもうまいが、
要所要所がしつこいし、話題性を呼ぶだけにつけた要素もあるのが残念…。

華金に観にいったけど、もっと疲れがないときに行くべき映画です。