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ワイルド・スピード/スーパーコンボのkuuのレビュー・感想・評価

3.9
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』
原題Fast & Furious: Hobbs & Shaw.
映倫区分G.
製作年2019年。上映時間

ワイスピ通算9作目でのスピンオフ的作品。
(タイムラインの観点からやと、今作品は『ICE BREAK(2017)』と『The Fast Saga(2021)』の間となるそうです。)
『ワイスピ MEGA MAX』で初登場して以降、シリーズの顔となったドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスと、『ワイスピ EURO MISSION』からシリーズに参戦したジェイソン・ステイサム扮するデッカード・ショウがタッグを組んで挑む戦いを描く。
かつては敵同士で何もかも正反対のホブスとショウが、いがみあいながらも、目の前に立ちふさがる謎の強敵ブリクストンに挑んでいく、スーパード派手米国製アクション作品。
ブリクストン役はイドリス・エルバが務め、物語の鍵を握るショウの妹ハッティにバネッサ・カービー(作中やとデッカードショウは妹のハッティより約2歳年上で、実際には、ジェイソン・ステイサムはヴァネッサ・カービーより21歳年上役者も大変や)。
監督はデビッド・リーチ。

ロサンゼルスで娘と暮らす追跡のプロで元FBI特別捜査官ルーク・ホブスと、ロンドンで優雅な生活を送る元MI6エージェントのデッカード・ショウ。
ツルリン2人の元に、行方をくらませたMI6の女性エージェントのハッティを保護して欲しいという政府の協力要請が入る。
ハッティは全人類の半分を滅ぼす新型ウイルス兵器をテロ組織から奪還したが、組織を率いる肉体改造を施された超人的な戦士ブリクストンに急撃され、ウイルスと共に消息を絶った。
しかも、彼女はショウの妹でもあるという。。。

ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムは、どちらも素晴らしいアクション・スターやと思うし、アクションジャンルなら大抵演じることができるやろうなぁ。
両者のアクションシーンは見事に調和してたし、個人的には秀作アクションシーンの一つに数えられるかな。
イドリス・エルバは、素晴らしい俳優なんやなぁと感じた。
また、英国のテレビ女優として素晴らしいキャリアを築いてきたヴァネッサ・カービーのアクション・シーンや、このジャンルの(文字通りの)大スター2人とのやり取りを見る限り、彼女の前途は非常に明るいと云っても過言じゃないかな。
加えて、最初と最後にほんのチョイしか登場しませんが、ヘレン・ミレンは素晴らしく輝いていたし、ライアン・レイノルズの典型的な役柄やったかな。
自動運転のバイク、
秘密のテクノロジー・カルト、
タイマーのカウントダウンが数時間しか残っていないのにロシアからサモアまであっという間に移動する等々、平均的な観てる側の限界を試すようなストーリーやけど、こんなキャラたちが好きならば、筋書きの不備なんかなんのその、気にならないで楽しめました。
肝心なのは戦いとウィットに富んだ一発ギャグが良し悪しは別として両方が盛り込まれてた。
でも問題は、気の利いた一発芸っていって良いのか、それが多すぎたかな。
映画の最初の3分の2は、ホブスとショーが何をしていようと手を止めて、5分ほどお互いを罵り合う。
だいたい、ホブスはでかい、ショウは田舎者、ホブスはブルドーザー、ショウはずるい、ちゅうような内容で。
最初は面白いし、何作か前からお互いを嫌っている彼らのキャラに合っていると思うんやけど、1つの映画で何度もなると、脚本家が脚本の一部を空欄にして
『ジョンソンとステイサムがアドリブでやり合う』と書いてそのままにしたんちゃうかと勘繰って仕舞うほど。
今作品は私的ながら非常に優れたアクション映画でした。
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