Rocko

魂のゆくえのRockoのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
3.5
観る人によって受け止め方が全く異なる映画だという曖昧な感想。

カトリック大学だったのでキリスト教が必須科目で多少は勉強したが、日本でのキリスト教文化は教会挙式やクリスマスの表面的でオシャレないいとこ取りだけであって、日本人がこの映画の深い部分まで理解するのは難しいのではないだろうか。

"社会生活に浸透している大衆的な宗教の牧師"個人への感想しか私には書けないかなぁと。

以下、ネタバレ






イーサン牧師がアマンダちゃんと自転車に乗るシーンで「久々で転ばないか心配だった」っておい!普通は妊婦が転ばないか心配するだろ。
何という自己中男。

ここからもう結末見えて来た。
周りのこと考えられない奴ですよ。
環境活動家の主張に流されてバランス崩して行く姿が滑稽。
ついには信仰ではなく女に救いを求め出した。純真な牧師と社会の悪。結論が出る訳ない。
もう話の展開が嫌いすぎてシンメトリーとか窮屈な画像のアスペクト比とか重みのある台詞とかどうでもよくなった。

罪深い人類代表として神に許しを乞い自爆テロを起こすのが宗教なのか。

しかし、話も好きではないのに不思議と面白い作品でした。
イーサン・ホークが静かに怒りを溜めて話すシーンがとても印象的で歳を重ねるに連れて眉間のシワと共に深みのある演技が見られたのが一番よかったです。
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