ケイスケ

孤狼の血 LEVEL2のケイスケのレビュー・感想・評価

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)
4.0
『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』より極悪な奴がいるんですがそれは😅

『孤狼の血』は白石和彌監督作で一番好きな作品。私の2018年映画ランキング8位です。そんな作品の続編ということで嬉しい。本作もキッチリ面白い作品でした。

広島県警呉原東署刑事二課の日岡秀一は、マル暴の刑事・大上章吾に代わり、広島の裏社会を治めていた。しかし、上林組組長の上林成浩が刑務所から戻ったことをきっかけに、保たれていた秩序が乱れ始める。上林の存在と暴力団の抗争や警察組織の闇、さらにはマスコミのリークによって、日岡は追い詰められていく。

前作で一皮剥けた松坂桃李演じる日岡秀一。日岡の佇まいやタバコを吸う動作がとにかくかっけえんだ。彼がヤクザたちを裏で諌めたり操ることで広島の秩序を守っていたわけですが、そんななか鈴木亮平演じる上林という、とんでもなくやべーヤクザが出所したもんだから大変。てかマジで本作の鈴木亮平の演技はイカれてると思いました。『ひとよ』の優しい吃音症のお兄ちゃんはどこに!😭

とにかくこの上林が本当に怖い。目を潰しにくるヤクザはそうそういないわよ😱描き方がバイオレンスな韓国映画の悪役っぽいので少なからず影響を受けてるんじゃないかな。敵対する日岡も最初はなすすべなくボコられるのでめちゃくちゃ強いですね。他の役者も素晴らしく、特に日岡とコンビを組む中村梅雀が良かった。ヘタレな悪役が上手い吉田鋼太郎にもクスッときました。

正直、上林は「何がしてーんだコイツ」感はあるんですがそれすらもこのキャラにはプラスに感じる。よく映画キャラのモノマネをするのですが鈴木亮平はぶっ飛びすぎて模倣できませんでしたね笑。その代わり滝藤賢一はなかなか上手くなったわよ😉白石和彌監督作は真似したくなる魅力的なキャラが多いですよね。

やはり役所広司演じる大上の不在は大きいですが、大上と日岡の繋がりを示すエピソードもあるのが良かったですね。続編としては申し分ない面白さではないでしょうか。あっ!あと白石監督といえば『仮面ライダーBLACK SUN』が予定されてますね。BLACKはめっちゃ世代なんでこちらも期待してます!😆