B5版

孤狼の血 LEVEL2のB5版のネタバレレビュー・内容・結末

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

大上の亡霊が乗り移ったかのような日置が再び危うくなった極道達との抗争にのめり込んでいく今作。
所々面白くも感じたが…
一作目の重力を感じる暴力はどうして消えてしまったのか?

NO.2を殺されてダンマリな組頭とか、警察の上林の黙認の理由とか、警察ヤクザというガチガチの男社会にありがちなメンツという概念の希薄さに、疑問符がたびたび浮かぶ展開。
極道は顔で生きてるじゃなかったとですか?

どの組織も行動にいまいち説得力がないため、骨太の任侠映画では無くエンタメのファンタジー色が強かった。 
「法で縛ってヤクザが大人くしなるんかい?」
大上さん、なったみたいですよ…()

あとヤクザ映画は恐ろしいバイオレンスに身震いするのも視覚的な楽しみ方の一つだと思っていたが、今作の暴力には新鮮味を感じない。
目を潰す猟奇性もこんなに連続したら味がしないですよ。

今作の最恐の敵である上林の行動理由についてもオヤジの仇と一貫してるようでただの異常暴力性の発散にしか見えず、あまりキャラクターの描き方に信念がないように感じた。
演じるキャスト陣は鈴木亮平や村上虹郎はじめ軒並み頑張ってたと思う。
最後の殺し合いはビジュアル的にも気合が入ってて良かった。
しかしその前のカーチェイスと山奥のラストシーンはあまりにも安っぽい。
入れる必要あった?
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