最高という程では無かったですが、
観終わってじんわり温かい気持ちが残ったので、
爽快感のある良い青春映画だったんじゃないかなぁと思います。
「世界は二人のために」というような結末が最後にドンと豪勢に盛られていて、
そこに向けて、積み木を重ねるように組み上げられていくストーリーは、
飽きずに楽しませてくれたし、
豪華なキャスト陣も、若い主演の二人を乗せた神輿を担ぐかのように、
脇でしっかりと光る演技を見せてくれたのもとても良かったです。
特に、やっぱり町田くんの同級生たち、それぞれにいい味が出てたなぁと。
前田敦子、最後の高校生。
岩田剛典、最後の高校生。
高畑充希、最後の高校生。
太賀、ホントに最後の高校生。
って位、みんな高校生役に無理目の歳ながらも、
半ば強引に「町田くんの世界」だからこそで、
ファンタジックに成立させちゃってたところも良かったですね。
後、池松壮亮も学生陣とは絡みの少ない所で、
とてもいい脇役ぶりを発揮してくれて、とても印象に残りました。
この辺りのキャスティングの妙は、石井裕也監督ならではだったんじゃないかなぁ。
そんな先輩キャスト陣の好演に支えられながら、
舞台骨をしっかり背負って、
主演らしく堂々として、
若々しくフレッシュな演技を見せてくれた細田佳央太と、関水渚には、
本当に拍手を送りたいくらいです。
関水渚は、来年初頭に公開の「カイジ」の続編でも、
ヒロインに大抜擢されたようだし、これからの活躍が楽しみな女優さんですね。
二人とも、この作品で主演を務め上げた経験を、いい糧として、
これからも頑張って欲しいなぁと、そんな風に思えた作品でした。