ブルー物語

愛がなんだのブルー物語のレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
3.8
境界線が引けない人たちの恋愛劇

倒錯的なまでに、彼を追い続ける彼女に、ちょっと共感しながらも、痛々しくも感じる一作でした。

◎良いところ

とてもキャッチーでうまく組み込まれたシナリオでありながら、不自然さが少ないのがgoodです。よく考えればよく出来過ぎな展開ですが、原因と結果の置き方がうまくて、自然と見れました。

特にセリフが、一つ一つ好きで、次はどんなセリフがくるんだろうと、楽しく鑑賞させてもらいました。

△悪かったところ

とはいえ主人公の性格については、少し詰めが甘いような気がしました。

そうはならんだろう、という展開もちょこちょこ出てきます。

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痛々しくて力の入るシーンも多かったですが、良い映画でした、中原(若葉竜也)くんの演技は特に良いですね

幸せになりたいっすねぇ、の一言だけでも、胸に響くものがあります。

愛なんだ、から
愛ってなんだ、から
愛がなんだ、になっていく

こんなに的の外れた愛の形を、ここまで見れる形に仕上げるのは、そう簡単ではないでしょう。

面白かったです。