ロサンゼルス郊外で夫や娘と共に平穏に暮らしていた主婦、ライリー・ノース。
しかし、娘の誕生日を祝うために家族全員で遊園地に遊びに来た際、夫と娘が麻薬組織の連中に殺されてしまう!!!
ライリーは犯人の顔を見ており警察に証言するが、事件に真面目に取り合おうとしない弁護士や判事の所為で悪党は無罪放免にされ、ライリーも精神科にぶち込まれそうになる。
ライリーは隙を付いて逃げ出す…。
5年後、麻薬組織の連中や、事件に関わっていた弁護士や判事たちが次々と殺されてゆく。
5年間トレーニングを重ね戦闘技術を学び、復讐の鬼と化したライリーが戻ってきたのだ!!!!
家族を悪党共に奪われた女性が、麻薬組織や悪党共を抹殺してゆくヴィジランテ映画。
「アルティメット」や「96時間」のピエール・モレル監督の最新作。
今回は「家族を奪われた女が、外道共を皆殺し!」という物凄い良くある話だ!!w
監督が「96時間」と同じ人なので、てっきり”元特殊部隊のヒロインが過去の戦闘スキルを解放して”かと思いきや”ヒロインは素人で徐々に戦闘能力を磨いて悪を裁く”という、どちらかというと「デス・ウィッシュ」寄りな内容でした。
そんな本作は…可もなく不可もない…けどそれなりには楽しめる復讐アクション!!!w
いや、それなりに飽きずに見えるけど、そこまで突き抜けた所もないというか。
”ごく普通の主婦”なヒロインが復讐者になる展開はそれなりに面白く観れるし、家族を失ったヒロインの悲痛な悲しみもジェニファー・ガーナーさんの演技で上手く表現されている。
アクションもリアル寄りの銃撃戦はそれなりに見ごたえあるし(無論ケレン味がないわけでないない)、クライマックスの大バトルも楽しめる。
前半悲惨な目に遭いまくるヒロインが中盤から復讐者と化して大暴れするのもカタルシスを得られるし、クズ判事を容赦なく惨殺していく様もすっきり。
でも今作は他のヴィジランテ・アクション映画に比べると突き抜けた場面が無いのが痛い。
アクション描写もバイオレンス描写も、復讐のドラマ方面も割とベタで、新鮮味がないというか。
普通の主婦だったヒロインが変わってゆく描写や一部の悪党が殺されてゆくドラマがザックリカットされているのも不満で、刑事のドラマよりそこら辺を描いて欲しかった感もある。
こうして見るとガッカリな場面が目立つが、ヴィジランテ物や復讐アクション物としてはちゃんとツボを押さえているし、テンポも悪くないしドンパチのクオリティも悪くないので、割と飽きずに観れました。
そこまで強く勧めはしないが、こういうジャンル物が好きならまぁ暇つぶしに観てもいいんじゃないでしょうか。