ダンスもエロも、とにかく人間の身体性の奥深さに見惚れる。
しなるように、むち打つように、流れるように、バネのように、波のように、動き続ける身体。
どれ１つこぼさず、すくい取ろうと、カメラも回り続ける。ノリノリ。
パノエ作品にしては、とても見やすいカタチになってると思う。
このど変態の世界にまさかストーンズが出るとは、夢にも思わん。
悪夢から覚めたあとに現れる、Angie。インストだけど、今まで聴いたどのAngieより心地良い。
一夜にして世界をひっくり返すほどの体験。
それってまさに、自分にとっての映画。
少しでも安いレイトショー見て、劇場から出た時の、真夜中の透き通った空気と、新しいわくわくした感覚。もしくは、オールナイトで見て、瞼を重くしてひたりながら出社する人とすれ違うあの感覚。これは、スクリーンで見たかった。
終わってすぐに、現実の世界に放り出されてみたかった。どんな気分で帰ることになるのかな。
自分にとってのドラッグって、まさにこんな映画。一瞬の快楽。
