派手の裏側
父と母の愛情を十分受けられない
寂しい幼少期を送っていたエルトン
ふと弾いたピアノで音楽の才能が開花
選考に合格し王立音楽院に通い始める
バックバンドとして活動する中で
音楽で成功する希望を抱いたエルトン
相棒バーニーと曲作りを始めヒット
世界的スターとなり富と名声を得るが
変わらぬ両親との確執と
彼の弱みを狙って近付く人々
愛情は満たされず孤独感が強まっていく
伝記ミュージカル
人生を代表曲と共に振り返り
スクリーン映えするライブ中心と思いきや
見せ方はまさかのミュージカル😳
大スターになってからも愛を探す人生
利己的な両親に振り回されたり
ジョン・リードとの顛末や結婚破綻など
翻弄される姿は派手なイメージと真逆
綺麗にまとまりきらない映画のシナリオに
もがいた過程が投影されている様
重みのあるストーリーが印象的でした
みんなで歌おう
ただ音楽を聴かせるだけではない
ミュージカル演出が意外
一緒に歌って盛り上がれるような
エルトンの曲の雰囲気に合っている
主要人物が交代で歌うスタイルで
エルトンの心の寂しさを両親も歌う
あなた達が原因なんですが…笑
渋い良い声で歌うから尚更笑える
ライブシーンに頼らずあえて型を外して
エンタメ性を上げる制作側の意図を感じた
個人的には楽しめた👍
溝深い
認めて欲しい子の気持ちの一方で
プレゼント用のサインを求める父や
お前は一生孤独と断言する母💦
愛情を確認しようとアプローチするが
冷たく突き放され悔し涙を流す
不憫すぎてもらい泣きしそうになる
緊張感のある家庭の中で
唯一自分を認めてくれる祖母や
変わらず相棒だったバーニーなど
付かず離れず目をかけてくれ
本質をありのまま受け止めてくれる存在
そんな人物の大事さを再認識した
音楽家として
「あなたは努力してない 運が良いだけ」
という母親のセリフに閉口しつつ…
映画中でも音楽家としての内容は少なめ🤔
名曲が生み出される場面はあるものの
天才が直感的に作り出した様な印象
ライブのシーンが少ないこともあり
歌い手としての凄さも伝わりにくい
派手な衣装やスキャンダラスな私生活
その裏側の葛藤を知ることができたが
音楽家としての人物像をもっと見たかった
独特な人物として語られがちなエルトン
そんなイメージと異なる原点を
知ることができる作品でした🎥
