真っ黒こげ太郎

2バッドガイズの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

2バッドガイズ(2018年製作の映画)
3.7
スコット・アドキンスさんの新作なんだし、観るに決まってるでしょ!ってことで観たのだが、これがかなりダークで超不景気&超世知辛な内容でビックリ!こんなバッドボーイズ2バッドのパチモンジャケからは連想できないような内容や!

話としては、生活が苦しい主人公が相棒の爺さんと借金取りとして取り立てをしまくるお話。そんな内容だが、意外にも主人公と爺さんとのバディ感がなかなかいい。展開もコメディタッチで、とりとめのない話でも、実に楽しげなのが分かる。(ルイス・マンディロアさんは初めて見たけど、中々良かったです。キャラも面白いし。)

その一方で、近年のアドキンス作品にしては珍しく敵に苦戦しまくる、回し蹴りがあんま上手くないという設定の人なので、回し蹴りも2回あったかないかだ。代わりにパンチや投げ技、前蹴り等で頑張っていたけど。

そんなこんなで仕事をこなしていたのだが、ラスト30分からは怒涛の展開に、そして2人の末路…。

ラストのシーンもほっこり系に見えるがよく考えると主人公たちの人生の比喩だったんじゃないだろうか…。

その一方で変な牛のシーンが挿入されたり(実はラストシーンの伏線なのだが)、嫌な女が全く罰を受けてなかったりと不満点もある。
あとアドキンスのスタイリッシュなアクションを期待すると大いに失望しちゃうんじゃないかな。(総合格闘技の要素を持ち出したりと、割と頑張ってはいたと思うけどね。)まあそこは同時期発売&同監督のアクシデントマンで我慢してね、というものだろうか。(まあ、某所のレビューによると監督は色々と美学を持っているらしい、よく分かんないけど。)

まあ、アドキンスのファンなら得るものもあると思うし、それなりには楽しめると思う。 とはいえ賛否が分かれそうな内容だと思った。