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凪待ちのkuuのレビュー・感想・評価

凪待ち(2019年製作の映画)
3.8
『凪待ち』2019年6月28日公開
ヒューマンサスペンス映画
『孤狼の血』←これ原作も良かったが役者の演技に監督の力量感じた、その白石和彌監督がメガホンを。
香取慎吾を主演てのが引っ掛かりつつ(香取慎吾は嫌いじゃないがAmazonプライム『誰かが、見ている』を鑑賞でイラッときた経緯があり)の鑑賞やったが、引き込まれてしまった。
また、ヘタレな毎日を送っとる木野本郁男(香取慎吾)は、クソ苦手なタイプやし(十代の自分みたいやし)避けてきたけど覚悟して観たかな😠
バイオレンス要素が強いんかと思ってたけど、意外にヒューマン要素の方が強く、人の弱さてのが描てたかな。
不思議と涙が出たのは、以前の腐れた自分を投影したからかなぁ。
ギャンブルから足を洗うって難しい。小生は十三歳から二十代前半迄、公営ギャンブルからアンダーグラウンドの勝てもしないギャンブルをしてきた。それで、感じるのは、ギャンブルは勝てないように作られてる。
だけど、一度ギャンブルの魔力(ドキドキ感や優越感、認証欲求などなど)に包まれて溺れた者が、そこから抜けるってのは、死ぬまで足掻き、贖いながら生きなきゃならへんてこと。
今でもあの魔のドキドキ感を求めてる自分があるほどです。
ってそないな話は置いといて、映画ですが。
郁男のパートナー昆野亜弓(西田尚美)と亜弓の娘 昆野美波(恒松祐里)とともに亜弓の故郷である石巻に移り住むことに。
亜弓の父ちゃん勝美(吉澤健)は末期ガンに冒されながらも漁師を続けとって、近所に住む小野寺(リリーフランキー)が世話を焼いてた。
人懐っこい小野寺に誘われて飲みに出かけた郁男は、亜弓の元夫と会う。
ある日、美波は亜弓と衝突し家を飛び出し、夜になっても帰って来ない美波を心配した亜弓はパニックに陥り、激しく罵られた郁男は彼女を車から降ろしてひとりで捜すよう突き放す。
その夜遅く、亜弓は遺体となって発見され。。。てな感じで映画は展開していきます。
ギャンブル依存症の怖さや人の弱さてのを突きつけてくる映画かなぁ。
香取慎吾がふざけずに、こないな役柄を演じているのも新鮮やったし、年を重ねて一種独特な味が出てきたかなぁと感じました。
俳優としてのチャレンジ精神がもろ伝わってきたし、いや、むしろ必死にギャンブル依存者を体現している姿には脱帽っすね。
余計なお世話ですが、ギャンブルやあらゆる依存に悩む人へ!
小生は、本や人を訪ね回りアホな頭を使って今んところ自力でギャンブルは止めれてるし思うのですが、誰かに相談する事が第一やと思います。
自分の判断なら依存じゃないと思てても客観的に観る、回りの人はどう思うかを真摯に受け止めてほしいかな。
家族より知人位の距離感がええかな。
家族やと共依存てのが起こってるかもしれへんし。
また、小生は自力で今に至りますが、依存から抜け出すための機関などもありますので相談も近道かな!
苦しみ踠いてたころ知ってたら相談するのに今は躊躇いないかな。
依存症は再発しやすい疾患やと思います。
『再発』なんて書くとと、ガンみたいに手術で摘出し消えたはず疾患てのが、再び悪化することをさすけど。
依存症の場合には、止めたと思てた飲酒や薬物使用、ギャンブルなどをまた再開しちまうことを『再発』ちゅうのですが、
『スリップ』とか『リラプス』って云い方もあるかな。
例えば、シャブ(覚せい剤)使用でくりかえし逮捕されちまうんは、シャブの依存症の1つのあらわれちゅうことが云えるけど、パクられたり(逮捕)懲役ちゅう苦しい経験をしてても繰り返し逮捕される人がいる。
シャブの事件の再犯率の高さそのものが、覚せい剤依存症の再発しやすさを示すものやと云うことができます。
こないなように依存症は再発しやすい疾患です。
断ギャンブルを決心したギャンブル依存症の方が再びギャンブルにハマってしまったり、逮捕拘留や裁判などの過程をへて、反省したはずのシャブ事犯が再発をくり返してしまうことは、依存症ちゅう疾患の本質からすると、いわば当然のことかもしれへん。
そこで『再発しやすさ』てのに焦点を当て、それを避ける予防することが依存との付き合うってことになります。たとえば脳の中の『またスロット打ちたい、酒や薬物使用したい』ちゅう気持ちの本体がどういう現象かが解明され、その部分に作用するような薬があればそれが治療になる。
また、再発しやすさの心理学的メカニズムを検討し、再発過程を止めるような心理学的とりくみが治療になる。
また一方で、同じ依存に苦しむ人どうしが語り合う『自助グループ』も回復のために必要であると考えられます。
現在の依存症治療は、こないな医学的、心理学的なとりくみと、『自助グループ』の活動を組み合わせたものということができるけど、これだけしてもまたフラッとやっちまうくらい、依存は厄介やとしってほしいかな。
依存に苦しむ人、人生に悩む人
幸あれ!!!
kuu

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