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ドクター・スリープのmQのレビュー・感想・評価

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
3.0
当方、原作は未読、前作映画は鑑賞済みの上でレビューします。
ちょっと期待しすぎてしまったやも…だってあの、あの「シャイニング」の続編。それって、そもそもが映像作品として期待していいもんだと思ってしまって…。

物語はあの衝撃のラストからしっかり継がれている感じではあるので、ちゃんと元の作品を鑑賞してからだと色々スムーズ。ユアンが演じているのがあの父親の息子ダニーで、今回母親は影薄らな感じです。
数十年経ちごく普通の生活を送れるようになっているはずが、例の事件を引き摺って生き続けるダニー。

面白いなぁと思ったのが、そもそも私たちが「シャイニング」という言葉と物語を真の意味で理解できているか試されているという点。回収し切ったかなと思っていた考察案件、それが更になるほどと思わされたところもそれなりにあって、改めて前作を見直したくなりました。それだけでこの続編はアリってことなのかも!?笑

“シャイニング”って実は目に見えない不思議な能力で、日本でいう霊感がめちゃくちゃ強い人に宿る感覚だったんですね。
今作は、その強い力を持った魔女のような存在が仲間を集い、コミュニティを築いて集団でその力を食い尽くそうとする奴らとの戦い。力は恐らくピュアなほど強く、そうなると狙われるのは子ども。結構な襲われ方してたので、痛めのホラー見慣れない人は注意です笑

でもなんだか…こういう設定とか謎のコミュニティとのやり取りとか…前作と無理矢理繋げる理由があったんでしょうか?
「トラウマの克服」…それも大きなテーマだろうし、もちろん、コイツらとの最終決戦地的な場所が例のホテルなのはとっても嬉しかったですが、それも無理矢理墓を掘り返された感が否めない感じもあって。
設定を借りただけ、という単純なものだったらこんなにぐずぐずした気持ちにはならなかった気もします。

歳を重ねるにつれ深まり続け、埋まる事のなかった父親との溝。解かれる謎とともに真実は読めてくるのか…?
誰もが知るクライマックスが絡む終局の展開は、なかなかに好きでしたけど。

こちらだけを見た方は、絶対にオリジナルを観てくださいね!
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