あられ

おかえり、ブルゴーニュへのあられのネタバレレビュー・内容・結末

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

フランス・ブルゴーニュのドメーヌでのブドウの栽培から醸造、熟成、瓶詰めまでの一年間の仕事を知ることができる、とても興味深い映画です😊

冒頭、窓にはグレーのカーテンがかかっている。幼かった日のジョンがカーテンを開けると、窓の外は葡萄畑。毎朝違う景色。葡萄畑の一年の情景。新緑、紅葉、落葉、雪。そしてまた新緑へと繰り返していく。とってもきれいな風景です😊

ブルゴーニュの歴史あるワインの蔵元・ドメーヌ・ヴェルミヤールで生まれ育った三兄妹弟の話。10年前、世界中を旅すると家を出た長男ジョンが、父親が倒れたと知らされ、故郷に戻ってくるところから物語は始まる。

三人の久々の再会。そして、父親が亡くなる。残されたブドウ畑や自宅の相続をめぐる問題。折しもブドウの収穫時期を迎え、兄弟は、ジュリエットのワイン作りに協力する。

長男ジャン:
跡取りである長男につらく厳しく接する父親に反抗。ワイナリーを継ぐことを拒否し、10年前、家を出た。ブルゴーニュの小さな世界から外の世界を見てみたかった。

チリ、アルゼンチンと南米を旅した末に、オーストラリアでワイナリーを営むが、銀行から借金をしている。

パートナーのアリシアとは家庭内離婚状態。息子ベンとは国際電話で話せるが、彼女は頑なだった。4年前、母親の葬儀に出席できなかったのは、息子ベンが産まれたためだった。

父の投函しなかった手紙を発見し、口下手だった父の思いを知ることができる😊そして、最後の父との面会を思い出す。話せなくなった父が、強くジャンの手を握りしめるシーンは、涙を誘います😭

ジュリエットがアリシアに連絡し、ブルゴーニュにやって来るアリシアとベン。そして、二人は仲直り😊 バラのタトゥーw

結局一年後に帰宅。相続問題の答えを出すのに一年もかかったんですねw

妹ジュリエット:
ドメーヌを受け継ぐ。父が病に倒れた後、初めて自分でワインを作ることに。葡萄の収穫、除梗、発酵など様々な事を決めるのは初めてで不安に思っている。

季節労働者たちが収穫した葡萄をふざけて投げ合い、注意すると、弁償するさ、ブルジョワ女めとか逆ギレされ、人の上に立つことは向かないとへこむ。

隣の畑のジェラールは、収穫のどさくさに紛れ、一級畑の白ブドウを境界線を越えて盗んだり、勝手に農薬を撒いたり。

相手が女性と思うと身勝手な行動を取る男が出てくるのは世の常です😭

醸造家としてのトラブルや働き方に悩んでいるが、兄と弟の協力により、困難に打ち勝つ。ジャンはジュリエットに「お前が作りたいワインを作ればいい」とアドバイス。

ワイン完成。瓶詰めで兄弟と口論。「私のワインよ。私のやりたいようにする。男どもに支持されるのはうんざり。タマがあると偉いの」最初へこんで泣いてたのにw 強くなったジュリエットに兄弟たじたじw

弟ジェレミー:
4年前に亡くなった母の葬儀に兄が来なかったことにわだかまりをもっていた。

多角経営を手掛けるドメーヌ主・アンセルムの所に婿養子に入り、一人息子にも恵まれているが、アンセルムは、ジェレミーに厳しく、平凡でワイナリーの才能を見出せないジェレミーを見限って、ワイン作りから外そうとし、力で服従させようとする。

義母の過干渉にも悩んでいる。自宅はアンセルムの敷地の離れにあり、毎朝起こしに来る。朝昼晩の食事だけでなく、ティータイムまで義理の両親と一緒に過ごす様に強制される。そんな義理の両親に対して不平不満が鬱積していた。

そして、ついにアンセルムにガツンと言うことができるw すごい吃ってるけどw やっと引越しできるww


それぞれの家族や悩みと向き合い、父の家族への思いを汲んだ相続問題も、一番家族の絆が強まるベストな方法で解決😊

ジュリエットとジェレミーは基本大人しくて、ジャンのおかげで問題を克服し、成長できた感じがします。ジャンも父との確執が解消し、ブルゴーニュに滞在した一年で、気持ちや考えが変わって、前に進むことができたように思います。

とにかく収穫祭がめちゃくちゃ楽しそう😆ヨーロッパらしい酒の席w 一緒に歌って騒ぎたい😆

ジャンとジェレミーが、即興のアドリブでちょっと離れた人の会話を当てて喋るの楽しい😆意外と同じようなことやってたりする😊
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