1990年代のロサンゼルスで、13歳のスティーヴィーは母親のダブニーと兄のイアンと暮らしていた。体格差のある兄にかなわないスティーヴィーは、大きくなったら見返そうと考えていた。そして街のスケートボードショップで知り合った少年たちの自由でかっこいい姿に憧れを抱く。
主人公スティーヴィーは日頃から家では、兄にかなわず負けてばかり💦
そんな兄に負けたくないと、街のスケートボードショップで知り合ったヤンチャ少年グループに足を踏み入れ、すっかり強い気持ちになっていました💪🏻
13歳という歳頃、思春期真っ只中！
そんな思春期のモヤモヤの中、自分自身にもそんな気持ちになったこともありますが、特に男の子なら悪ぶることがカッコいいと思った時もあると思います。本当は子供なのに精一杯背伸びをし、仲間とつるんで強くなったような気持ちになる、今となっては恥ずかしくなるような事が、楽しかったと思える、この映画はまさにそれですね。
そんな仲間と接していれば、その中での「闇」も見えてくるものです。それぞれがもがき苦しんでいることがあったり…仲間同士での嫉妬があったり…
しかし、ただ悪さをするだけでなく、彼らにはスケートボードというものが軸にあったから、それを行うことで、楽しい気持ちにもなれたし、良い絆を深めることもできました。
ワルがカッコいい！その気持ちが先走っていたスティーヴィーに、良いブレーキをかけるように諭す、仲間の中心で最もカッコ良い黒人のレイの存在感が良かったです。
彼は実際にプロのスケーターなのでスケボー姿もサマになっていました✨
ラストはスティーヴィーが痛い目にあってしまうのですが、そうなったことによって、スティーヴィーも無理してワルになる必要もなく、自分らしく生きる方が良いことがわかり、良い意味でスティーヴィーの家族とこのスケートボード仲間の距離感が縮まったようにも思いました。
誰にでも大人の階段を上る時期があります。その階段の上り方は人それぞれだし、考え方も様々。スティーヴィーにもこの経験をバネにして、素敵な大人になってもらえたらなと思いました。
ストーリーはもちろん、映像も甘酸っぱい青春時代を思い出させてくれる美しいものでした🥹✨
