Growltiger

mid90s ミッドナインティーズのGrowltigerのレビュー・感想・評価

3.6
13歳のスティーヴィーはスケートボードを通して仲間と出会い、成長していく。


最近子供が反抗期の親御さん、思春期に親に「クソババア」とか言ってしまった人は共感できる部分があるかも知れない。

「成長」と言えば聞こえは良いけど、ハッキリ言えば少年はどんどん不良になり、痛い目をみて学んでいく。
本当に成長するのはこの映画のその後の話かも知れない。

見ていてあまり羨ましいと思うような爽やか青春場面では無かったけれど、親より仲間が大切に思えたり、背伸びする姿、先輩に憧れる気持ち、尖りたくなる10代男子の心理はよく描かれていたと思う。
アメリカと日本の違いかも知れないけど、ドラッグまでやり出すとちょっと引いてしまうかな。

声変わりもしてない主役の子(サニー・スリッチ)が汚い言葉で親をなじる姿は中々凄い。
今後注目の俳優さん。

別映画『ある少年の告白』の主演で注目していたルーカス・ヘッジズは今回乱暴な兄貴イアン役。
個人的にはこの兄貴をもう少し掘り下げて欲しかった。