面白かった。
ゆるく、ほっこり見る作品。そんな印象。
キャラクターの濃さで印象に残る人物がちらほらいて、特に悪役は憎めない。あと猫さん。
変わった人ではあったのだろうけど、ちゃんと「解ける」ヒントを残したおじいちゃんは、お宝を託す相手のことを真剣に考えてたんだなあと思う。
難しすぎたら詰んじゃうし、こじんまりしたら孫に町を見せられない。
そしてお部屋のセンスが良い。私もカヌー置いて腰掛けたい。
タイトル通り犬さんが出てくるわけだが、潤沢なCGや特殊効果のない中、とても堅実に頑張っているように見受けられる。
興奮すると眠ってしまう性質は特に、見事だった。合図があるまで動かないように、きちんと我慢できている。我慢している間、お目々がぱちっと瞬く瞬間が捉えられている場面もある。
主人公たちの絆が深まったり、悪役たちの間でも関係性の変化があったり、笑って見ていられる攻防だったり、注目できる点がちゃんとある。
その上で、最後の猫さんの演技度外視な姿が1番笑顔になれた。めっちゃ美味しかったのかな、トング。
