QTaka

サンセットのQTakaのレビュー・感想・評価

サンセット(2018年製作の映画)
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なんだろう、この抑揚の無いスクリーンは。
終始表情を崩さないヒロインの演出は、何をしたかったのだろう?
よく分からん映画だった。
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オーストリア=ハンガリー帝国を舞台にしたということで、そういう時代をどこかに表現してくれているのかと思ったのだが。
残念な事に、時代背景を表わすカットは全く無く。
登場人物が、散発的に登場し、一体誰が誰やら分からなくなり。
主人公自体が、自らの出自、兄弟の存在を劇中で知り、探っていくのだから、その辺りの状況をストーリーと共に理解出来そうなものだが、一体何がどうなっているのか?
登場人物の判別がつかないから、主人公が誰に会って、何を知らされ、どういう場所に行ったのか?ホントに分かんない。
とにかく、分け分かんないし〜。という気分で、どんどん話が進む。
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映画の半分くらいで、飽きてきた。
何が?って、この主人公の顔に飽きてきた。
終始、変わらない不機嫌顔。
この主人公、生まれの家の帽子屋に突然現れて、我が物顔でいろいろ引っかき回し、完全に居座って、約束を守らず、勝手な行動をしまくり、周りの不評を買ってもかまわない行動を繰り返す。
この主人公の独断的な性格と行動は、どういう事なんだろう?
カメラは,、その独断専行な行動を追うように回っていくので、その視線も追うのだが、一体何を見ているのか、何を考えているのか?
帽子屋襲撃のシーンがクライマックスなんだろうけど、もうどうでもよくなっていたので、盛り上がるはずもなく。
この主人公、最終的には、散々お世話になった帽子屋の人々を虐殺する事に加担している。
目の前で暴行され、殺される仲間を見ても何もしない。
この虐殺と破壊って、つまりは、この伏魔殿のような帽子屋を壊したかったのかな。
それは、誰かを救うのではなく、全部まるっと無かった事にしようとしたのかな。
それってどういう事なんだろう。
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ラストシーンは、唐突に戦争(恐らく第一次世界大戦の対独戦線)の塹壕。
だから、これは何?
ホント分け分かんないぃ〜
結論、どうしちゃったんだ?この監督。
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