女性の生き方が制限されている社会で、それでも懸命に生きる4姉妹。
本作は、そんな彼女らの信念を持った生き方を見事に描いた作品だった。
姉妹同士の信念が異なりながらも互いを大切に思い合っているのが、節々から感じられた。
また、言動だけでなく衣装や些細なカメラワークなどで姉妹の個性を引き出していたのも面白い。
（例えば、ジョーだけはコルセットを着用していなかったため自由に動ける等）
子供時代と大人になってからを交互に描くことで、考え方の変化や対比が非常に分かりやすかった。
１つのシーンで大勢の人間が同時に話すシーンや、姉妹同士が戯れあっているシーンなどの演技は素晴らしかった。
特にジョーを演じたシアーシャ・ローナンの快活な表情と悲嘆に暮れた表情の振り幅が個人的にはお気に入り。
また、母親を演じたローラ・ダーンも素晴らしかった。
（ノア・バームバック監督の「マリッジ・ストーリー」に出演してた時にも思ったが、彼女の他者を陰から見守り支える役はとてもハマっていると思う。）
原作は未読なので、原作も読んでみたい。
