タキ

恐怖の報酬 オリジナル完全版のタキのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原題は「Sorcerer」
(悪霊の力を借りた)魔法使い、魔術師という意味らしい。
確かに人間の技では成功は限りなく不可能に近い危険すぎるミッションだった。少しの衝撃で爆発するニトログリセリンをジャングルの中300キロの行程をトラックに積んで運ぶという後半部分は手に汗握る面白さだったが、前半部分の4人の男が犯罪者になっていく個別パートが面白くなくて何度か挫けそうになった。母国から南米の奥地に逃げてくるというだけの前振りでそこで起こった事件が伏線になってるわけではなく人物描写も設定も甘い。冒頭のオジサンは殺し屋なのだろうか。なぜ南米にやってきて観光客風だったのか説明が一切なかった。元バンカー?の大和田伸也似のオジサンはパリの大金持ちっぽかったけどみんなと一緒に車の整備してて、えっそんなキャラだった???と思ったし、時限装置を作った元テロリストは爆薬に詳しいのであればテロリストじゃないかぐらいの気軽さでテロリスト設定だった感じがするし、結局ロイ・シャイダーが生き残るってジョーズか!と盛大にツッこんで、まぁ最後にちょっとした事件があって終わるんだけど彼に関しては濡れ衣だけにバッドエンドはちょっとかわいそうだった。
それにしても油田の消火にはニトログリセリン一箱でいいって言ってたように思うけど大木を爆破した時に一箱使ってどれほど凄い爆発なのかとワクワクしてたら意外とたいしたことなくてガッカリした。本筋とは直接関係のないテロリストの爆破の方がよっぽどすごかった。
NHKBSプレミアムにて。
タキ

タキ