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モンスター・フェスティバルのkuuのレビュー・感想・評価

3.5
『モンスター・フェスティバル』
原題 Blood Fest.
映倫区分 R15+.
製作年 2018年。上映時間 93分。

ホラーマニアたちが集う野外フェスに本物のモンスターや殺人鬼が現れたことから巻き起こる恐怖を描いたサバイバルホラー。
主演はロビー・ケイ。
共演にセイチェル・ガブリエル、ジェイコブ・バタロン。
『シャザム!』のザカリー・リーバイが本人役でご出演。

ハロウィーンの夜に開幕するホラーマニアたちの夢の祭典
『流血の祭』
ホラー映画オタクのダックスは、ホラーを毛嫌いする父ちゃんから参加を猛反対されるが、どうにか家を抜け出して友人たちと会場へ向かう。
やがて、盛大なオープニングとともに殺人鬼のコスプレをしたパフォーマーたちが登場。
しかし、彼らは観客たちを次々と惨殺していき、会場は血の海と化す。
ピエロやゾンビ、バンパイアなど本物のモンスターたちも続々と現れる中、ダックスたちはホラー映画の知識を駆使して脱出を目指すが。。。

今作品は、多少欠点があっても、個人的にはかなり楽しめたジャンルの作品でしたし嵌まりました。
うまく機能しているって思う主な要素の1つは、冒頭で繰り広げられるであろう映画フェスのアイデアです。
森を舞台にした祭りを、カーニバルのようなジャンルのフェスに仕立て上げ、ゲームやアトラクション、さまざまなイベントを盛り込み、ホラーが何百人もの人で埋め尽くされる大規模な集まりであることをポイントにデザインするというコンセプトにある。
これは信じられないほど機能してたし、これをやり遂げるためのユーモアと創造性のセンスもよかった。
その結果、パーク内でモンスターが逃げようとする一団に暴れまくるという容赦ない対決の連続が、今作品の最も優れた点へとつながっている。冒頭のフェスの開会式でのゲストの大虐殺は、目の前で起こる全てを予期している観衆の前で、パーティーでのライブキルというメタ的な要素を如実に変える素晴らしいシークエンスやったし、
このジャンルを古典的な比喩に変える素晴らしい感覚を持ってた。
ホラーで育てられたさまざまなモンの脆弱性を利用してショーもないとこをよく変換されてたし十分に楽しめました。
アクション満載の作品変える巧みかセンスがあった。
後半のパーク内を駆け抜けるシーンやと、小屋にいたゾンビが地中から這い出てきて襲ってくるちゅうゾンビアクション。
吸血鬼との試練、そして彼らを追ってきたパーク内の憑依したメンバーとの一連の遭遇が楽しい血みどろ遭遇を生み出してました。
すべての狂気的状況から全く休む暇もないほど速いペースでこれを進めているフィナーレに至るまで、多くのモンスターとの出会いがある。
しかし、その一方で、いくつかの難点もあるんは否めない。
それはヲチ。
ハッキリ云って扱いが雑。
舞台裏の操作に時間を費やしても、フィナーレのダサくてツラい理由付けが無駄になり、楽しいアイデアを完全に捨ててしまってる。
ただただ残念なとこ。
エロ映画を観てるときに明らかにヌードが必要な場面でヌードがないのと同様、これほど悪いことはないかな。
とは云え、今作品はホラーへの愛情を感じられるし、笑いと怖さを兼ね備えた作品でしたし、個人的には結構嵌まりました。
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