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未知との遭遇 ファイナル・カット版のkoyamaxのレビュー・感想・評価

4.0
ずいぶん前に何回か観た事は確かなのですが、
特別編なのか、オリジナルなのか曖昧で
もはや詳細もよくわからなくなったので、
改めてファイナルカット版で鑑賞。

「何か」に出会ってしまった故に人生が変わってしまった男。。
すべてを失い最後に宇宙人にピックアップされるという話です。。

スピルバーグの70年代の不穏で乾いたテイストとこれから撮る80年代のディフュージョンと薄いフォギーがかったテイスト、スピルバーグでまず連想する「夜に懐中電灯の光」な画が混在する作品。
個人的にはこの後10年間に製作された作品がスピルバーグらしいなと思います。90年以降の監督作はメインの撮影監督が変わったせいか、だいぶ大人のテイストになっていった気がします。

スピルバーグはサメだったり恐竜だったり、「見せない」演出が本当にうまい監督なんだと思いますが、いざ、見せるとなったらそこからは迷いがないですね。堂々と見せきる。
ごまかすために見せないわけではないですね。
イメージが限定されるので、そこが最後の切り札となりうるとおもいますが、見せきってからも想像を超える世界を出してくるのでそこがキングオブエンターテイメントの画作りというか、凄いところです。
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