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狼チャイルドのHKのレビュー・感想・評価

狼チャイルド(2017年製作の映画)
3.5
自分でCS予約録画していながら、なぜ録画したのか記憶が曖昧・・・
たぶんこのタイトルから漠然と何かを期待したのだろうと思います。
もちろん野生の狼の癒し系ドキュメンタリーなんかを期待したわけではありません。

狼男関連の作品と言えば、私がすぐ思いつくだけでも『ハウリング』『狼男アメリカン』『狼の血族』M・ジャクソンの『スリラー』、日本だと手塚治虫の『バンパイヤ』『狼の紋章』『狼子どもの雨と雪』などが次々と出てきますが、本作はかなり異色作。

この邦題はまさしく日本のアニメ『狼子どもの~』を意識したと思われますが、たしかにその実写版と言えなくもない部分も。
ちなみに原題は“Good Manners(正しい躾)” 観終わると、なるほどです。
フランス/ブラジル合作のファンタジー・ホラー。

まるでお伽噺の本の装丁のようなオープニングタイトルと、J・J・ベネックスを思わせる冴えた鮮やかな映像。
前半1時間かけてある妊婦と雇われた乳母のいろんな意味での交流が延々描かれます。
これは男には描けないなと思ったら、思った通り女性監督(ジュリアナ・ロハス)でした。
そして物語の中盤、その“子ども”が生まれます。

後半は前半とはガラリと趣が変わり、登場人物も増え、可愛い子どもたちが画面を占める割合が増えますが・・・
残酷描写は極力避けてはいるようですが、起こる事態はけっこう容赦なかったりします。
そして、上記に挙げたどの作品とも違うテイストのラストが待っていました。

今回の狼男くん(10才くらい?)はなかなかカワイイのが特徴(変身後も?)。
ちなみに本作の変身シーンは、J・ランディスやJ・ダンテよりもやっぱり『バンパイヤ』の水谷豊が元祖だと思わせてくれました。
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