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バスターのバラードの10000lyfhのレビュー・感想・評価

バスターのバラード(2018年製作の映画)
3.0
オフビート短編ウェスタン 6本のオムニバス(歌の上手い射撃の名手、銀行強盗、四肢のない語り部、鉱夫、キャラヴァンでのラヴストーリー、死後の世界に向かう乗合馬車)。西部劇映画は、西部劇設定でなくても成立するストーリーが多いが、本作の各短編も同様。長編化するには小ぶりな持ちネタを、西部劇フォーマットに落とし込み、西部劇縛りオムニバスの体で、形式上、一つの長編にした意向とみた。すでに巨匠である監督がこのようなオムニバス作品を作る意図は、長編としてマーケティングすることで、短編を埋もれさせず、多くのオーディエンスを獲得し、また永く観続けられるようにすることにあるだろう。オーディエンス視点では、全体としては「どの短編にも何らかのコーエンみがあって統一感あり」程度な印象で、いくつかの際立った短編の記憶が、個別に残る。コーエン的エキセントリックみがキャラに出た第1話、重厚で見応えのあるロマンス悲劇の第5話、そしてダークブルーが死を感じさせる第6話が傑出
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