ぐっさん

ジョーカーのぐっさんのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
5.0
2019/10/7ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。
公開日に観たかったのですが
10/4に水曜どうでしょう祭り2019現地参戦
10/5仕事
10/6仕事と水曜どうでしょう祭り2019ライブビューイング参戦
という過密スケジュールを経て、やっと観ることのできた自分の中でも注目度の高い映画話題作をついに鑑賞。

 ズバリ、もうすべてがパーフェクト!!
 ストーリー展開、作品を通して伝えたいテーマ、演技というか怪演、そして演出、本当にガチで素晴らしかったし、ジョーカーのイメージはバットマンの敵役!というイメージなので、アメコミ映画でしょと言えば確かにそうですが、この作品はアメコミという感覚はほぼゼロでじゃあ代わりにこの作品は何映画ですか?と言われれば、ハッキリと「これは、社会派ドラマ作品です!」と答えられる作品でしたね。
 悪役ではあるけれど、すごい感情移入できるし、俺もこうなったら同じような行動をする。でも、きっかけとなることや物がないから行動できないし誰も聞いてくれない、でも呼びかけたら絶対ジョーカーと同じような行動は誰でもできるんだということを証明してくれた作品でした。

 過去のDC作品でも語られたジョーカーの必要最低限の基礎知識をベースとしてちゃんと守り、よくここまでのすごいオリジナルストーリーが完成できたなと思うと、もうお見事としか言いようがない。
 よく、バラエティーで「瞬きせずにご覧ください。」というようなセリフがありますが、この作品は約2時間ですがもう最初から最後まで、2時間30分ぐらいやったでしょこれという感覚にさせるほど見どころが合いすぎて、まさに瞬きせずにという言い方は大げさですがでも、がっちり見っちゃって完全にのめり込めました。

 貧困生活だけども、母親と2人でゴッサムシティに暮らしている後のジョーカーこと主人公のアーサー。ピエロの仕事をしながら、とにかく笑いなさいという母親からの助言を守って暮らしていたが、ガリガリのごく普通の男がどのようにしてジョーカーになっていったのか?・・・
 もうとにかく波乱の人生なんですよぉ。これは他人ごとではない私でもあり得るほどなんですよ。
 貧富の格差から生まれる社会。とあることをきっかけに不満が大爆発をしてとんでもないことになっていきます。

 これは、絶対どこの国でも起こることだし、日本も例外ではないということも学ばされます。
 強くもなかった普通のガリガリの男がとある出来事から注目され、革命的人材としてのし上がれることもできるんです。本当に弱いものだって貧乏な私だって誰でもジョーカーになれることができてしまうんです。

 数多くの名俳優がジョーカーを演じてきました。私は、この作品を鑑賞する前は「ジョーカーを演じた人の中で誰が一番好き?」と言われればヒース・レジャーでしたが、今回演じたホアキン・フェニックスはものすごい!!(すごい通り越してゴイスー!ゴイゴイスー!!)というか怪演!! もう、ヒースレジャーと同一1位となりましたよ。
 ジョーカーになった時の階段でのダンスシーン(もう、転んだらゴロゴロ~っていくぐらいの坂じゃん(笑))やタバコを吸っている時のシーンはカッコイイし細かく言いたいけどネタバレになってしまうので、もう本編観ていただきたい。

 アーサーのちょっとした恋や友の話とかもいろいろあるんだけど、結局ゴールになってしまうのはジョーカーになってしまうことなんすよっ!本当に全編、気持ちわかるぅ~がんばれアーサーという感覚がどんどん出てしまいました。
 この作品の監督・共同脚本・製作はトッド・フィリップス。本当に「ハングオーバー」シリーズを作った人なんですか?といえるほどの驚きで素晴らしかったです。

 私も、これならアカデミー賞候補も納得といえるほど最高の作品でした。アメコミキャラが主人公だけどもその行動は何年も語り継がれられるオススメの1本ですし、多くの人に観ていただきたい作品です。
ぐっさん

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