ぐりんでる

悪魔はいつもそこにのぐりんでるのレビュー・感想・評価

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)
4.0
😈〜〜
信仰心にトラウマを重ねる父親。
暴力を継承する子。
信仰に取り憑かれる夫。
宗教を利用し欲を満たす神父。
名声に固執する保安官。
快楽殺人鬼。

悪魔が憑依したのか、人間の性か。
それぞれの”悪魔”の群像劇。
〜〜👿

父親と過ごした最良の1日。それは暴力による制裁の思い出。
やられたらやり返せ。“機を逃すな”と倍返しマインドを教えられそれを自分の中で大切にに育んできたトムランド🕷

タバコを吸う姿を見て、吸うの!?なんて思わせる俳優見たことがないね。真面目に育っていたはずの弟がいつの間にかタバコを吸っていると知ってしまった感覚みたいなもん。あとは鈴木福くらいだな。

そんななかなかにダーティなトムランド。ダークヒーロー路線もいいじゃないか。まぁそうもなるだろう…親父はペニーワイズだもんね🤡

テネットでかっこよく成長したなと思わせてくれたセドリックディゴリーは
株落としに成功!甘いマスクで見事なまでのゴミクズだった!🧙‍♂️

ウィンターソルジャーバッキーもちょっとおデブになってこれまたクズ🦸‍♂️


どことなくのんびりしたトーンのナレーションのおかげでかなり趣味の悪いお伽話感があるが、
悪趣味な部分の宗教チックなオブジェのように表現される死から始まり、基本的に始終胸糞悪い出来事、登場人物ばっかり…そんな奴らが歪に混ざり合っていく。

もっと宗教的な要素強いのかと思ったけど、その手のことはよく知らん俺でも大丈夫だった。まぁ普通にわかってないだけかもw
信仰心は人の心の拠り所で、その道を示すのは神でも悪魔でもなく、人でしかないと言う皮肉っぽさもあった。

むしろこの物語の世界には救いもない、神など存在するどころか信仰を履き違えたり、都合の良い時に神を利用する下劣な悪魔ばかり、、

神も悪魔も結局はその人の心持ち次第、最初から神を言い訳に狂った奴もいれば、環境や経験が時に弱さになって、拠り所から歪んだ執着にも変わることもある。

それぞれのキャラが悪魔を宿していたけど、己の力を自分の欲のためじゃなく人を思って使ったのかどうかでその真価が問われるのかもしれない、

悪魔は人間の果てしなく醜い欲望の権化。それに魂まで売ってしまうのかどうか、

この地獄のような人生の中で試され続けて、穏やかな眠りを許されたのならそれが神の救いなのかもしれない…


暗い話だったけど、やっぱり隠し切れないスパイダーマンオーラが俺には救いだったね😙🕷