ソンイェジンとヒョンビンを堪能できる作品。
ネゴシエーションというタイトル通りに、人質を取った凶悪な誘拐犯とソウル警察の女性交渉人との話なんですが、あまり交渉モノを見た事もなく、プロの交渉人がどういう感じか知らないですが、交渉人のソンイェジンが、感情がすぐ顔に出て冷静じゃないんですね。
それで、交渉人てもっと冷静でしたたかなんじゃないの？って思って見てたら、彼女が凄腕の交渉人だからこの事件に呼ばれたというわけではなく、別の理由があったんですね。
はじめは、犯人の要求や目的もはっきりしてなかったのですが、平気で人を殺す冷酷な犯人の目的がだんだんわかってくると、ちょっと応援するような気持ちにもなってきて、韓国らしい真の巨悪との対決への構造が変わっていくのが面白かったです。
やはりソンイェジンが美しいんですよ。
別の事件でも交渉に失敗してて、自信なくすし心が傷ついたりして、クールな交渉人ではなく、生身の人間という感じです。
こういうタイプの人は人質や犯人の命に直接関わるのは本来は向いてないのでしょうけど、動揺したり感情が入りすぎてすぐに目がウルウルしてしまうのも魅力となっています。
で、犯人役のヒョンビンもイケメンやないですか。
はじめは血の通ってないサイコパスみたいな雰囲気で怖いんですけど、だんだんと印象も変わっていきます。
そして脇を固めるのがキムサンホですよ。
なんか安心感があるんですよね。
まあ実際はあんな単独行動なんてあり得ないんでしょうけど、要所要所で良い仕事して、さらにソンイェジンのメンタルサポートにも一役買ってて、良い役でしたよ。
あとは、ひと目見たら忘れられないチャングァンね。
絶対悪いやつやん、あんな顔。
ほんまに憎たらしい。
最高なんです。
国家権力の信用ならなさを描くのが韓国映画はうまくて、最後まで引き込まれました。
50
