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My Way Home(英題)
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『My Way Home(英題)』に投稿された感想・評価

ハンガリーの巨匠、ヤンチョー・ミロクシュ監督作品。
原題は、『így jöttem(そこで私は)』。
タイトルにある通り、「そこで自分が何を為したか、また為さなかったか」によって己のアイデンティティまでをも左右される、戦時下の苛酷な一面を描いた作品である。

本作に関しては多くは語らないが、中盤以降に映されるコーリャとの楽しそうな日常は、飛行機のエンジン音や美しい丘陵をひた走る乙女のロングショットと相俟って爽やかな余韻を残す。

その後味のほろ苦さをより味わうにあたり、夏の終わりに再度鑑賞したい作品である。
[敵対民族に生まれた奇妙な友情の終焉とは] 99点(OoC)

ヤンチョー監督三作目。第二次大戦終結後、故郷に帰ろうとするハンガリー人青年とソ連兵の心の交流を描いた作品。戦時中ハンガリーは枢軸国側に立っていたため、ソビエト側はハンガリー人を好ましく思っていなかった。加えて製作当時はハンガリー動乱が鎮圧された後であり、ヤンチョーの冷徹な目線がソ連兵を複雑な感情で見つめている。

ソ連兵に捕虜にされた青年ヨージェフは学生という身分のおかげで解放されるも、ドイツ兵の軍服で暖を取っていたため別のソ連軍に捕虜にされる。再び学生であると認められたヨージェフは乳牛の世話をするコーリャというソ連兵の手伝いを命じられる。コーリャとヨージェフの間には奇妙な友情が芽生え始め、ヨージェフはコーリャの仕事を手伝い始める。階級や民族、言語を超越した友情はいつ壊れても不思議でない。しかし、通りかかったハンガリー人難民の集団に対してのコーリャの対応によって彼らの友情はより強固なものとなる。その後のシーンは最高で、特にふたりが上裸で遊ぶシーンが眩しいくらいの若さに満ち溢れている。
やがて、コーリャが戦傷から不調を訴え始め、ソ連兵に医師を求めるが言葉が通じない。日に日に弱っていくコーリャを見ていたヨージェフはソ連兵に扮してハンガリー難民から医師を探し出す。しかし、医師と戻ってきたときにはコーリャは亡くなっており、ヨージェフはソ連兵の格好のまま帰郷するための列車に乗る。しかし、彼をソ連兵と勘違いしたハンガリー人にリンチされ、泣きながら駅を離れる。

ミクロな友情が破綻したとき、ヨージェフはマクロなナショナリティーも同時に失ってしまい、帰郷途中に捕まったはずが"帰る場所"すら失ってしまった。多くのハンガリー人の物語を重ね合わせているのだろう。素晴らしい。

個人的に"必要性のある"ロングショットの本懐は横ではなく縦に伸びる空間であると考えるから、「Red Psalm」などのように平面的に広がった空間をショットで切り取るよりもロングショット用に広がった空間をロングショットで掬い取る方がキマると思うんだけど、そういう演出って神経使うから飽きちゃったのかしら。でも、平面空間に雑然と並んだものを切り取るだけだったら演劇とそう変わらん気がするけど、どうなんかね?
と、色々言ったものの本作品における広大な空間にポツンと存在する物体を追ったロングショットは最高の一言に尽きる。情報量を増やしちゃならんってことか。
菩薩
3.9
軍服を拾っただけなのに…なお話だったと思うが、それによってラベリングされた人間同士が憎み争いあわねばならない戦争と言うものに対する強烈な批判性を感じた。それを象徴するのが2人が上半身裸になり敵味方の分け隔てなく「男の子」の紐帯で結ばれる中盤だと思うが、映画は遊戯性に満ち2人の関係性もガラリと代わりに、言葉そのものは通じていない筈なのにコミニュケーションは難なく通過していく様になる(それ故のホモソーシャルな暴走もあるが…)。そこから再び軍服を身に纏う過程と更なる関係性の変化もスムーズで、その軍服のせいでしっちゃかめっちゃかにされるラストも非常にうまいし、現代であればドローンで一発みたいな低〜い空撮(?)も絶妙にキマっている。何かを訴えかける様なあの目付き、一皮剥けば人間は皆人間、軍服の先にあるアイデンティティ。