Cocoさんオンライン試写会にて鑑賞。
イスラエル映画は『彼が愛したケーキ職人』『テルアビブ・オン・ファイア』に続きまだ3作目ですがクォリティの高さに驚きます。
発達障がいの息子と父親との実際のニュースをきっかけとして自身も障がいのある息子を持つ監督が親子の絆と愛情と成長を描いたハートウォーミングな作品。
戸惑いながらも次第に情が湧いて来る父親の演技と息子の明るく人間味のあるキャラクターや特性、感情の表出が素晴らしくて何度も泣かされました。女性陣も素敵でした。
感動を目的として作られている映画ではなく、障碍を個性の様に受け止めてサポートする大切さ、皆で支え合いながら生きることの素晴らしさが偽りなく自然に描かれています。イスラエルの人たちの陽気さも微笑ましくて障がいという重くなりがちなテーマの中で愛と希望を持って困難を乗り越えながら親子で成長し、諦めない真っすぐな姿に感動するばかりでした。
靴ひもを結べるか結べないかー中軽度の障がい者にとっては生活困窮に繋がる深刻な問題です。
この話をハートフルに描いた監督は自身も障碍のある息子の父親のため、あまりにも身近なテーマだからと最初は製作を拒んだそうです。息子役の俳優さんらが後押しした形で最終的には「映画を通して、人々の障がいに対する意識を変えたい」という気持ちになり製作に至ったとの話。
賛同の満点です！
10/17より順次公開✨
（上映する劇場が少ない😭）
●2020年172作目●
