白瀬青

プロメアの白瀬青のレビュー・感想・評価

プロメア(2019年製作の映画)
4.0
状況が飲み込めないままいきなり始まる独特の熱いバトルに、最初は「あ、ついていけなかったらどうしよう」と思いましたが心配無用。
火消しをモチーフにした激アツロボットバトル、熱血セリフの応酬、熱いキャラクター、クールな貴公子みたいな美少年が出てきたのでストッパーになるかと思いきやお前が一番激アツなのかよ!!!!! みたいな燃え燃え二時間でした。
対テロのため市民の安全のためというお題目により罪悪感ゼロで許容される特殊能力者の差別・不当逮捕、迫害民族の苦悩、有用な能力を持つ被差別民族の資源利用、意外と複雑なSF設定――深堀りしようと思えば地球のド真ん中まで深堀りしたくなるはずのシリアスそうな設定の数々(実際設定上は結構細かく考え抜かれているものをアツいテンション維持のためにわざと語らないのだと思います)をあえて
「難しいことはよくわかんねえけど火消し魂だァァァァァァァ!!!」
でぶっ飛ばすノリそのセンス、嫌いじゃないですむしろ大好きです。
そりゃあツッコミどころは満載、よくよく考えたら悪役のほうがやり方のえげつなさを棚に上げれば圧倒的に筋が通っていて各方面への被害への配慮まで垣間見え(真面目か!)、主人公それでは解決になっていないのではみたいなところもあるのですがもう
「燃やし尽くす! 火消し魂だァァァァァァァ!!!」
という気持ちにしかならないのがすごいです。
激アツBL展開にもあーーーりがとォーーーーーーウ!!!


エンドロールを見て俳優キャストが多いのにこれまたびっくり。
芸能人吹き替えの悪い偏見を覆す王道激アツロボットアニメの完璧な演技でした。ちょっと他では見られない堺雅人がいます。
白瀬青

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