【セガール、奏でる！】

久々の沈黙シリーズ。

今度はカンフー親父だ！

元傭兵部隊のリーダーであるセガールが、闘いから離れ人里離れた村の医者に。そしてカンフーマスターからカンフーを会得し、さらにさらにスピニチュアルな世直し先生になり、優しくそして神秘すら感じされるスキルで村人たちの心を救っていく。

なんだこりゃ？

沈黙しながら診療所と村人たちの交流を見ていると、たしかに出てくる悪の軍団。

最後は昔の傭兵仲間やカンフー道場の同僚も引き連れて巨悪に銃弾の嵐を浴びせ、怒りの鉄拳制裁が突き刺さる。

クライマックスはセガール×カンフーと仲間のキレのあるアクションが奏でられ、無法地帯を浄化！

そして最後はエンドロールでまさかのライブ打ち上げシーン
※ここマジ必見！！

ギターを奏で、歌うセガール。
躍る傭兵軍団！！

疾風怒濤のセガール映画。
大ファンサービス極まる！

無敵のセガール軍団、出撃！！


いよいよ元号が令和に変わり、ここは一発、令和最初の映画鑑賞は何か景気の良いものを！とチョイスしたのが本作！
そう！スティーブン・セガール先生の沈黙シリーズ最新作です！

今回のセガール先生の役は元凄腕の傭兵にして現在は東南アジアの田舎で赤ひげ先生を気取っているカンフーの達人、アックス。
どんなに頑張って戦っても救えない命があることに嫌気がさして、鍼治療やら整体やらの技術を活かした診療所を開いたアックスは殺人術を封印。
たまに訪れる修行仲間のルイス・ファンや、挑戦してくる輩を相手する時ぐらいしかカンフーも使っていませんでした。

村の人々にも慕われ、すっかり貫禄もついたアックス・・・いや、セガール先生。
しかし、そんな平穏もひとつの依頼によって破られます。
ある村の村長が訪れ、少女たちが非道なギャングどもに次々と誘拐されていると言うのです。
そして、今度は予知能力や癒しの能力などの超常能力をもつ少女タラまでもが拐われたのでした。
ギャングのボス、キューマムは呪いの病に罹っており、それをタラに治させようとしているのです。
「あなたが助けてくれないなら私が行って殺されてやる！」という村長の強引さに仕方なく「タラの救出」を約束するセガール先生。
早速、傭兵時代の部下たちを招集します。
やるからには仕事が早いのがセガール流なのです。

これといった作戦もないまま、圧倒的な殺人術でギャングどもを一蹴してゆくセガール軍団！
伝説のセガール拳が悪党をボッコボコにしまくる、その姿に酔いしれる痛快作！


久しぶりに沈黙シリーズを観ましたよ。
どれもこれも、でっぷりとしたセガール先生がテキトーこいてるうちに悪党が全滅しているのばかりなので、ここ数年観る気も失せていたのですが、なにやら本作は評判が良い様子。
それならばと、令和記念にと鑑賞してみた次第です。
でも一応、アマプラでレンタルする際にHD画質じゃなくても良いやとSD画質を選んで、なるたけ安く済ませましたが・・・（汗）

観終わってみると、何とカンフーの精神を説くプロモーション映画みたいだったのでビックリ！
セガール先生は、まるでイップ師父みたいな役。
反則的に強いのはいつも通りですが、その佇まいはイップ師父の劣化コピーのようです。
お話は、捕らわれた超能力少女を仲間たちと助け出すだけの単純なもの。
でも、尺の配分が完全におかしいので、メインのはずの救出劇は終盤、あっという間にセガール軍団の一方的な嬲り殺しで解決し、あとは「世界は闇に包まれているが、正義のカンフーを伝えていかねばならない」とセガール先生がのたまって、誰だか知らないカンフーの師匠たちがウンウンと頷いて終了です。
いや、ちょっと待って。
セガール先生、対ボス戦以外は平気で銃使ってましたよね？
ルイス・ファンは終始カンフーで戦っていましたけど。
よっぽどルイス・ファンの方がカンフーマスターじゃないですか。

セガール先生がカンフーの真髄を説くところからして非常に胡散臭いうえに、前半はストーリーが殆ど動かないのでテンポが悪い。
ただし、赤ひげセガール先生の日常は半裸女子の幻想を見て困ったりしてて面白いし、「力王」や「カンフージャングル」のルイス・ファンがメチャ良い人キャラでセガール先生を喰う存在感を魅せてくれます。
もう、この人が主人公でも良かったんじゃないの（苦笑）
「力王」の頃はイイ加減だったルイス・ファンのカンフーも研ぎ澄まされ、格好良く進化していて惚れ惚れしますよ。

しかし、それにしても必要のない場面が多い（汗）
一つ一つの場面が有機的に繋がらず、独立したエピソードを無理にまとめたように感じました。
一本のシナリオとしては破綻しているような気がします。
例えば、キューマムの右腕であり、かつてはセガール先生の同門でもあったブラック・クロウ・マを懐柔できないかと接触するセガール先生が、対峙したらしたで問答無用でブチのめしてしまう漢方屋の場面は必要だったのか。
ろくに説得もしないし。
多分、自分の強さを魅せたい！というサービス精神からなのでしょうけれど、その為にズタボロにされるブラック・クロウ・マが可哀想。
結局、彼を味方につけて云々という風にはならず。
だったら、父親を殺したのがキューマムだったという設定も要らんがな。
こういう無駄がとにかく多い。
もっとスマートにシェイプ出来ないものなのか（汗）

軍団招集も、それぞれメンバーは魅力ありそうなのに発揮できないまま戦いが終わってしまうので、セガール先生とルイス・ファンだけでも良かったんじゃ？と思ってしまいます。
紅一点のカート・インカラットは胸元セクシーな衣装で、アクションもシャープで良かったですけれど、男連中は銃撃つだけで見せ場が少ない。

ドニー・イェンのお友達であるユー・カン演じる凶悪な武術使いキューマムもセガール先生の前では赤子同然でしてね、ホンの数分で地獄行きです。
主人公が強すぎるのも映画としては問題だよ！
イップ師父だってピンチになっていたじゃない！
キューマムに逆らったら大変とか散々言っていたクセに、セガール軍団がカチコミかければ10分ぐらいで全滅って、少しぐらいは苦労したらどうなのでしょうか！
というわけで、全くハラハラしませんが、どこかお笑いの今野浩喜に似たタラを優しく抱くセガール先生の雄としての力強さに感服する他ありません！
これぞ、セガール映画！
これぞ、大雑把！
色々と文句をつけつつも、何故か嫌いにはなれない作品でしたよ。

そうそう、粛々とカンフーの精神を説いたと思ったら、エンドロールではギターを抱えて歌いあげるセガール先生！
その見事な歌声にのって、まわりの皆さんもノリノリです！
ルイス・ファンも楽しそう！
なんなんだ、これは・・・と、セガール先生の果てしないサービス精神に無理やりホクホクにされたところで終劇！
今回もセガール先生はセガール先生でした。
例え、アクションの殆どでスタンドダブルを使っていたとしても、圧倒的なセガールイズムは永遠不滅。
この人、本当に存在感だけはあるんだよなぁ。
滅茶苦茶でワケ分かりませんが、セガール先生の映画の中では比較的マトモですので、少しでも興味のある方にはオススメしておきましょう！

あ、セガール先生に全く興味が無い方はスルーするのが賢明ですよ〜！


アマゾンプライムビデオにて

• #相変わらず無敵超人
• #ポスターのマクラーレンとかは出てきません詐欺
• #あまりにも達人
• #カンフーの教え
• #赤ひげ先生
• #設定がガバガバ
• #炸裂！セガール拳

【タズシネマ】
アメリカVシネで一番有名な沈黙シリーズ2018。
最近のセガールに珍しくマーシャルアーツ結構見せてくれます。でもなんかチャイナ服着てカンフーって言ってます。動きは往年の合気道アクションです。冒頭からしばらく経たないと時代設定がよくわかりません。そして無駄に女性の裸体が出てきます。

最終的にはチャイナ服着たまま銃ぶっ放しまくるシュールな画となっております。でなぜかラスボスとはカンフーで闘います。

あとななななんとルイスファンが出てきます。
イップマン1でドニーイェンと闘って2でいい奴になってる人です。香港を代表する俳優のひとりです。カンフーシーンはやっぱり見応えあります。こちらはスーツ着用。

エンドロールでセガールが唐突にギターライブ始めます。演者が合わせて踊るんですが素な顔がでてる気がします。この作品一番の見どころです。どうせならジャッキー映画よろしく悪役もみんなで踊ればいいのにと思たです。

• #沈黙シリーズを信じて待つ