【無限に広がる青い空】
かつて「ドラ泣き」なんて下品極まりない邦画のキャッチコピーが話題になりました。本作は「ガン泣き」てあります!(※ジェームズ・ガン監督映画で泣こう!略して「ガン泣き」であります>>続きを読む
【妄信とセカイ】
シャマりたいときにシャマれる映画。まず始めに私は本作“好き“です。ただ“好き“な映画ということです。今回は原作ありということがメリット/デメリットをもっていました。
シャマラン映>>続きを読む
【満腹ファンタジー】
映画「ダンジョン&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」見た。
大盛りのお子様ランチ!「アベンジャーズ」「スーサイド・スクワッド」「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」(ジェー>>続きを読む
【陰と陽の引用】
前作よりもパワーアップした熱量とエモーション。実際、前作から予算が増えたことがメタ的に主人公2人の生活に出ている。2作目は陰と陽の対比構図。ボリューミーになったことで、キャラクター>>続きを読む
【Magical Sugar Rabbits】
「麻雀」「釣り」「戦車」「スーパーカブ」女子が主役をすれば早変わりする消費社会。コーヒーをブラックで飲みたい強がりの中にフィクションだからとガムシロッ>>続きを読む
「よだかの星」
冒頭のダンプカーという邦画が用意できるスケール感の疾走は素晴らしい。そこからのドライブ感、舞台劇を見ているような特撮への忖度とリアルを追求するが、昭和の音と安っぽさをオタク心が捨てき>>続きを読む
【青くてデカい】
映画「BLUE GIANT」見た。
Dramatic Dream。肉体的、骨格的な優位性を“表現“するという行為ならびに“強い“(この場合は抽象的な表現として)が凌駕することにDR>>続きを読む
“キャラ萌え(燃え)の香辛料“
映画「RRR」今さら鑑賞。
2人の男と2つの約束の二重構造を闘いの「ロミオとジュリエット」のように隔たせたことで生じる2つの物語の強大(兄弟)な引力。長尺を細かく章分>>続きを読む
“家族という呪いと祝福“
「STAR WARS」からマルチバース戦争へと変化を遂げた新時代。疑似家族というマルチバースから家族というユニバースへ。激しい振れ幅で縦横無尽、右往左往させられる照れ隠しが>>続きを読む
【救済】
お子様ランチでありつつ大人様ランチでもある、ピクサーやジブリのような親子視点で楽しませる野心ある70分。「ハーメルンの笛吹き男」をベースラインにした冒頭と肉付けしていく不穏/不安。今回はギ>>続きを読む
【NOPE】
白石晃士作品の魅力は、POVという固定された疑似視点に見る実景に映る異形の禍禍しさ、不穏、ワクワク感。大晦日に紅白歌合戦そっちのけで、ビートたかしの超常現象特番を見ていた私には堪らない>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
【対峙】
ジョーダン・ピールの期待の新作「NOPE」は、ジョーダン・ピール「オカルト荒野へようこそ」だったのだと思う。未確認飛行物体の撮影に挑むルーザードッグスの奮闘劇。白石晃士映画のような異形が映>>続きを読む
【Forever The Revival】
トム・クルーズほど虚実の境目かない映画スターはいるだろうか?60歳にしてその肉体と精神はイモータル。「トップガン マーヴェリック」は、トム・クルーズの映画>>続きを読む
【モノリス】
「シン・エヴァンゲリオン」を終えて卒業→余生へと突入した庵野秀明。本作は、庵野秀明の書斎兼オモチャ部屋へと遊びに行くようなテンションの作品。
冒頭で示される世界観には、「やられた!」>>続きを読む
【カテェ系デスファンタジー】
鑑賞の際は、体力ゲージMAXで挑まないと、情報のごった煮地獄旅行にて、異常な睡魔に襲われます。エンドロールとブラックジョークが終わって場内が明るくなっても夢か?現か?頭>>続きを読む
【シン・バットマン】
闇夜の“闇“の恐怖を描いた序盤から朝日に照らされて霞む“希望“へと帰着する転換と、対峙するリドラーの正義へと突き動かす“怒り“の合わせ鏡と“選択“による“結果“と顛末は、「天国>>続きを読む
【あなたの名前は?】
映画「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」見た。
見捨てられた街という規模縮小とゲーム性にうってつけの環境から、舞台も考え方も1998年にダウングレード。ヨハネス>>続きを読む
【3WAY MATCH】
映画「レッド・ノーティス」をNetflixで見た。これは「TANGO&CASH」的な凸凹の凹凸部分を愛でるバディになっていく過程でアクションを楽しむ作品と思っていたら…しっ>>続きを読む
【今は昔の話】
映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ」をNetflixで見た。
西部劇を現代視点から思い返すことで見る古い考え方と末路をストレートでありながらも縄を編むイメージを韻踏みに官能的に描く。ベネ>>続きを読む
【ホントはもっとヒドイ?】
映画「ドント・ルック・アップ」をNetflixで見た。
中学受験した層に笑いを届けるアダム・マッケイはバカでもわかるようなストレートなディザスターコメディを作った。コロナ>>続きを読む
【エモさの化石燃料と柳楽優弥の怖さ】
Netflixで「浅草キッド」見た。
ノスタルジーの麻薬に満たされた「あの頃は良かった。」とモノや考えがなかった時代の勃興と喪失のパッケージ。リンクすることのエ>>続きを読む
【人知れず、世も知れず】
多くを語れない。それは「約束」だからだ。人は喪失により成長を繰り返す。そうやって心に抗体を作る。映画というダイナミズムを可能にしたアップデートされた技術により得た2度目の機>>続きを読む
【ホワイトボード】
プリキュアがタイムリープを使ったジャンル映画に!さらに主役のキュアグレースを演じる悠木碧は、「魔法少女まどか☆マギカ」の鹿目まどか役も演じている。
何たる因果律!
※2011年>>続きを読む
【セラピー】
今更、鬼滅映画のレビュー。
宮崎駿の「千と千尋の神隠し」を抜いて日本の歴代興行収入1位を獲得。
社会現象にまで発展した本作。
そこに皆は何を見ているのか?
「心を鬼にして…」
なんて>>続きを読む
【厨二病の世界観で日本人が納得する形で「トイ・ストーリー4」を作ってみた!】
義手の設定やお仕事関連のディテール、時代考証やら地形、気候のリアリティから気持ちが乗れなかったテレビアニメ版からの離脱も>>続きを読む
【Tomorrow Never Knows】
※追記しました。
「無知である力」
中々そそる表現ではないか?
SATOR
AREPO
TENET
OPERA
ROTAS
古典的な回文の真ん中に位>>続きを読む
【主人公は誰だ!?】
救済の映画。我々の側の罪悪感を吸い上げて救済のエキスを心に垂らすそんな映画だった。
甲子園での野球シーンは見せるとこなく、野球を見せている。そもそもスポーツに何故我々は熱狂す>>続きを読む
【修羅】
「ランボーって何でこんな長いこと怒ってるの?」と上司に聞かれた。そりゃ“忘れられない“からだ。
怒りや哀しみは全部自分のモノで蓋をして隠すので精一杯なモノ。俺たちもきっとランボーと一緒に怒>>続きを読む
【それぞれの若草物語】
過去と現在の往来。素晴らしいキャストで彩る文脈と解釈。挟み込まれるスローモーション、お上品にエモーション。反転してスパイシーな画面越しの視線と帰着点。幸福が定義できない曖昧さ>>続きを読む
【思い出って良い?悪い?】
ゆっくりと虫食まれる日常と冒頭から示される予定調和。ゾンビは生き急いだりしないが死に急ぐこともなし。物質社会の産業廃棄物に韻を踏みながらメロディが流れる。唖然とさせられる>>続きを読む
【ジョン・ウィック】
福原遥が目当てです。
そうです、そうなのです。
冒頭の暗闇に光が射すシーンで期待値が上がったが、覗いた先の作品的奥行きは皆無。リスクに対してのリターンを物理的にも精神的にも小>>続きを読む
【説教と本音と】
何故我々は2つに分断されてしまったのか?
男と女、陽と陰。
知識は心の背丈を高くして先は見えるが足元に気がつかない。また逆も然り。
もし2つが1つならば面倒事にはならないだろうが>>続きを読む
【クソ上司のケツに鉛弾を】
理性と野性における主人公と敵対する者の合わせ鏡感。少女という理想に、そして混沌としたディテールの戦争に置き換えられたブラックな現実。大人になって知る共産主義(会社)の恐怖>>続きを読む
【写真】
冒頭のハーメルンの笛吹き男の恐怖。大人が壊してしまったシャボン玉の幻想から子どもたちを遠ざけたいと願うエゴ。欲しかった答えは理想にはあるが現実にはないと立ち上がるクライマックスが序盤と韻を>>続きを読む
【コンタクト】
科学が解き明かしてしまった人智の範囲。ゼメキスの「コンタクト」に似た質感の帰着にトキメキ。キャラクターの多さに対してサブキャラクターの願いを叶えてあげる粋の良さに対して、命を削る行為>>続きを読む
【守護天使オブ銀河系】
60分という上映時間から想定外のスペクタクル。“ナチュラルボーン人たらし“月野うさぎの真髄を見よ!
孤独を飾る花の虚栄と、孤独に寄り添い傷を癒し癒される者たちの度量的な格の違>>続きを読む