Growltiger

クワイエット・プレイス 破られた沈黙のGrowltigerのレビュー・感想・評価

3.4
前作ラストのその後、怪物達から逃れるために一家は家を出て外の世界を目指す。


前作はDVD鑑賞だったのですが、これは映画館の方が良いだろうと劇場へ足を運び正解でした。
心臓に悪くて面白い(?)
“音”が要の作品なので、観るなら是非映画館をお勧めします。

爆音だけでなく、時々聴覚障害の娘視点での無音の世界もまた物語に緩急を与えてくれて面白かったです。

冒頭で怪物達が現れた1日目が描かれますが、緊張感とスピード感が良いですね。
タイトルロールまでの序章としての描かれ方が凄く好きでした。

ただ最初は引き込まれたのですが、「音を出しちゃう→敵が現れる」のパターンの繰り返しで少し飽きてしまった部分もあります。
ドキッとはするけどそれも「来るぞ」と予想は出来るのでね。
世界が広まった割には大きな話の展開は無く、今回も「そこで終わり!?」って所で終了。

続編ありきであのラストなら良いのですが、興行成績や客の反応で続編の制作決めるの止めて欲しい。

子供達の成長が見て取れるのが今作の良さ。
今回は前作より息子のマーカス(ノア・ジュープ)が良かったです。
役回りとしては結構足を引っ張るんですが、怪我して絶叫する場面とか、本当に悶絶って感じで、あの表情が素晴らしい。
今作は彼の成長物語と言っても良いかも知れない。
ラストの息子の姿に客はみんな母(エミリー・ブラント)と同じ表情をしたでしょう。

頑張る娘リーガン(ミリセント・シモンズ)と知り合いのおじさんエメット(キリアン・マーフィー)の活躍も良かったけれど、そこは新キャラおじさんじゃなくて元々いた母じゃダメだったかな?
赤ん坊もいるから母はそんな危険犯せないか。
母の存在が勿体ない。