B5版

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のB5版のレビュー・感想・評価

3.5
ライアン・ジョンソン監督作品はスターウォーズep8のみ鑑賞。
面白い!此方のが断然好み。

中盤の犯人登場からおおよその種明かしというプロットの大胆さ、そこからの更に仕込まれた伏線を解いていく作りで観客を飽きさせない。
また、螺旋階段やバルコニーからの上下のショット等、主要人物に対する人種差別や偏見もうまく物語に組み込まれていて完成度の高さを感じた。
LOOPERは未鑑賞ですが、監督は"生まれは何者でもない人間がその善性によって力を手にしていく過程"に尊さを感じ、重きを置く方、なんですかね。

ダニエル・グレイヴのちょっと探偵業に酔ったお茶目な感じとか、クリス・エヴァンスの子憎たらしいボンボンの感じとか、有名どころのちょっと変わった演技を楽しめたのもお得感がありましたね。
トニ・コレットの大袈裟な身振り手振りなんだけどこんな人いそう〜な存在感の強さ。良い。

実写のミステリーとしては、わざとらしいくらい個々人のキャラ付けが強く、特にブラン探偵の人物描写の奥行きは少し物足りなく感じるものの、シリーズ物になるからここは解決する気もする。
一癖も二癖もある人間が口撃大乱闘する画面の面白さ、テーマ性、オチも含めて文句なし!
続編も楽しみにしてます!
B5版

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