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僕たちは希望という名の列車に乗ったのQvQのレビュー・感想・評価

4.0
聡明で、それなりに年齢相応ですごく真っ当な若者たち。それに対比するように、陰湿なやり方で彼らを追い詰める共産体制の監視者たち。資本主義社会が国の体制としてベストであるとも言い切れないけれど、監視型の社会で思ってることも自由に言えないのはやっぱりおかしいと思うし、実際いま香港などで起こっていることなども過りながら、改めて「言論の自由」とか「行動の自由」とかについて考えさせられる話でした。

国の体制によってが思想が制限されるってのは根本的にやっぱり間違ってると思わざるを得ないです。その中で彼らはよくここまで自分の心に嘘をつかない道を選べたなと感心します。当然大事なものを失うような痛みも伴ってはいるけれど、それでも「正しさ」を貫く彼らの姿勢には心が震えるものがあります。

話が逸れるかもだけど、人は感情がある生き物だし、人それぞれ考え方が違って当たり前だし、ただ生きていく中でいかに社会と調和していくのか自分で考えながら行動を起こしていくというのが、本来人間が社会生活していく上で基本的な、あるべき姿なんじゃないかなと思うわけです。最後の方でテオが「自分で決めるんだ。」というようなことを言うんだけど、それこそが人の権利というか特に若者にとって大切な部分なんじゃないかと感じました。そういう意味で彼らは自分たちが置かれている状況に正しく反旗を翻したのかなと。

私たち日本人は選べるのに選ばない、考えられるのに考えないで生きてい過ぎだなあとも思いました。反省しなければね。
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