ジュラシック・ワールド／新たなる支配者のuneoのネタバレレビュー・内容・結末

ジュラシック・シリーズの終幕として残念な出来と言わざるを得ない。
鑑賞にあたって過去作を観直したけど、ワールドになってから一番よくないかも。
既視感のあるシーンの継ぎ接ぎ、焼き直し感は否めない。オリジナルキャストの復帰とか後付け設定の雑さとか、スター・ウォーズと一緒じゃんっていう。コリン・トレボロウが絡んでるところも。今作観て確信したけど、彼の演出には面白さ皆無なので、スカイウォーカーの夜明けやらせなくてよかったと思う。むしろ何故抜擢されたのかわからない。
主要人物が増えたことで展開が鈍重だし、絵的にも収まりがわるいし、あんなに有能な科学者たちが集まってるのに科学で物事を解決しないのは何故？結局ご都合主義（偶然）と元軍人ふたりの活躍かよ。
折角前作でフランクリン（有能！）とジアという面白くなりそうなキャラクターを作ったのに傍に追いやり、オーウェンすらも出番が減ってオリジナルキャストが出しゃばるのは、ワールドから観始めてる世代はがっかりなのでは？
ケイラが助ける理由もえ？薄くない？ラムジーもやたらといい奴だけど何か裏があるのでは…と思ったら何もないし。ドジソンもティム・クックをパロった造形でいつまでそれやるの？だし、ステレオタイプのオンパレードで観てるのがしんどくなる。そして決定的なのは戸田奈津子の時代錯誤な翻訳。あれに辟易としてしまって真剣に観るのがアホらしく思えてくる。
結局毎回やってることは同じなので、そりゃ終わらせた方がいいんだろうけど（クリス・プラットも売れっ子になったし）、恐竜と共存していきますって言われてもな。問題を解決する気ないってことだよね。それって今の現実と地続きだし、がっかりでしかない。
恐竜好きとしてはリブートして新たなシリーズを期待したいけど（恐竜たちをこんなに観られるのって他にないから）、正直作り手に恐竜への愛を感じないから、もうやらなくてもいいかも。
あ、肝心なこと書き忘れてたけど、完全なる巨大イナゴパニックムービーなので、虫が苦手なひとは要注意です。予告編に入れておかないとダメな案件。