Ardor

ウエスト・サイド・ストーリーのArdorのレビュー・感想・評価

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ユナイテッドシネマとしまえんにて鑑賞
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 25年前にリメイク元の「ウエストサイド物語」を見たのでラスト以外は覚えていた。ゆえにストーリーは少し冗長に感じたが、それでも僕を画面に惹きつけてやまない、映画的なあらゆる要素、撮影・美術・照明・衣装・コレオグラフ・演技のレベルの高さが桁違いだった。ヤヌス・カミンスキーの撮影による、照明の抽象性・幻想性と生きる人間の具体性・身体性のバランスを保った映像が素晴らしい。絵画のようなスモッグの都市の中に生きるキレッキレで粗野な若者の身体が同居していて本当に見ていて飽きなかった。若者の身体はリフが一番かっこよかった!
 「トゥナイト」のシーンの「マリーア♪」「トニー♪トニー♪」のシーンは本当に鳥肌モノでみんなが知っている歌のパワーはすごいな、と思った。
 で、ラストは覚えていなくて、あれっそんな残酷な結末だったっけ?となってストーリー的にも惹き込まれた。
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 終わったあと、パンフを買おうとしたら、何これ2900円くらいのストーリーブック?しかも袋とじになって中が見られない。ちょっとイラッとした。買ったけど。
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