ゼロ

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのゼロのレビュー・感想・評価

4.0
運命は、誰と組むかにかかっている。

同名のRPGを原作とした映画。原作のゲームはプレイしたことありませんが、誰でも楽しめる王道ファンタジーな作品でした。

ファンタジー世界ではお馴染みの襲ってくるドラゴンやハーフエルフの種族や魔法の数々が登場します。ある意味、お約束的な要素は入っているので安心して観ることができました。

副題にもなっている「アウトローたちの誇り」から分かるように、アウトロー(社会秩序からはみだした者)が主要人物なので、清廉潔白な勇者などではないので人間味がありました。

例えば、盗賊をしているエドガンは、妻が殺害された後は、盗んだ方が金目が良いと悪さをし、石板を盗み捕まる。娘のキーラがいるが、同じ仲間であったフォージに一時的に預け、脱獄し、娘にエドガンが会いに行くと、父は娘を裏切っていると吹聴されており、自分の元へ帰ってこなかった…とか。

登場人物たちが、良いことを行おう!という気概はなく、変にシリアスで進むのではなく、コメディ要素を多めに入れることで、気楽に観ることができました。テンポも良いし、頭を空っぽにして観れる。

映像としても、よくあるB級作品にあるチープさはなく、ファンタジー世界を映像として落とし込み、ある人物が鳥や動物に変化するのですが立体感ある映像もあり、世界観を見事に表現していました。

勧善懲悪ではないですが、前半に振っていたフリを、後半には回収していたので、お話としても面白かったです。

誰にでもお勧めできるファンタジー作品でした。
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