なべ

バード・ボックスのなべのレビュー・感想・評価

バード・ボックス(2018年製作の映画)
3.5
どこかで聞いたような話をサンドラ・ブロックが熱演。おもしろくなくはないけど、チケット代払って劇場で観てたらモンク言ってたかも。
ジャンルは終末系SFスリラー。ざっくりいうと、「それ」を見た人はみんな死にたくなるっていうハプニングのような話。違うのは、心を病んでいる人がそれを見ると俄然やる気が出てそいつの手先に成り下がっちゃうという、どこか厨二っぽくて香ばしいサブ設定。丁度ミステリーゾーン(トワイライト・ゾーンのことね)の一編を劇場版にしたような感じといえば伝わるだろうか。
この手の作品では、たいてい残念な見てくれの「それ」が中盤以降で出てくるんだけど、本作では最後までその姿は明かされない。そりゃ変なデザインなら見せない方がいいんだけど、ハナから見せる気がないのはどうよ。

見どころはション・マルコビッチの頑固オヤジ演技とサンドラ・ブロックの劣化した顔。本編よりサンドラ・ブロックのボロ雑巾のような顔の方がずっと気になって最後まで目が離せない。メイク下手か!

これを観ると、シャマランのハプニングはとてもよくできてたなと思った。
なべ

なべ