とりん

キングスマン:ファースト・エージェントのとりんのレビュー・感想・評価

4.0
2021年106本目(映画館38本目)

スパイアクションシリーズ「キングスマン」の前日譚、スパイ組織"キングスマン"が誕生するまでの話。
これまでのキングスマンは現代で、世界の危機を裏側から救うような話だったが、本作は1910年代第一次世界大戦の裏側を描いた作品。

これまでもアクション豊富だったけど、本作はやはり戦争が主体となっているので、そういったシーンも多め。
戦場での映像も見事だったし、相変わらずカメラ回しも面白い見せ方してきたりするので楽しめた。
ストーリー上シリアスな場面も多いけど、しっかりコミカル要素も忘れない。それは戦闘中にも言えて、特にラスプーチンとの戦いの時は思わず笑ってしまうようなシーンも多く、スクリーンに釘付けになった。

スパイシーンは前作までほどではなかったかも。家の秘密部屋で計画を練ったりするところやロシアへのミッション、最後の流れとかはそうだけど、基本はそこまでな気がする。
政治だけでは上手く回せないところもあり、世界を救うことができないからこそ、公認で自由に動ける"キングスマン"という組織ができあがったことには深く頷けた。

シリーズの名ゼリフでもある「マナーが人を作る」という言葉も本作でもあるが、まさか最初に言ったのはお前だったのかという驚きもあった。
本作のストーリーがフィクションであるのは間違いないだろうけど、実際でもこういうスパイや闇の組織などはきっと暗躍していたのだろうなと思うとやはり怖いところ。
とりん

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