タキ

国家が破産する日のタキのレビュー・感想・評価

国家が破産する日(2018年製作の映画)
4.0
1997年に韓国を襲ったIMF経済危機。回避しようと奮闘する韓国銀行通貨政策チーム長、一攫千金を目論む金融アナリスト、政府の嘘に翻弄される町工場の経営者の3人の視点で描く。経済用語がかなり難しいものの、一般人でもついていけるようにセリフや構成が工夫されている。
ピンチはチャンスっていうのも日々精一杯真面目に地道に働いてきた人間には縁のないものなんだな…と哀しくもなる。途中何度もどうにかしてあの憎たらしい財務局次官に倍返しできないかとわが心の半沢直樹が大暴れしたものだった。

「危機は繰り返す
危機を回避するためには
絶えず疑い考えること
当然だと決めつけないこと
そして
目を見開いて世の中を見ること
私は2度も負けたくない」

とハン・シヒョンは言った。
戦いはまだ終わっていない、と信じたい。
真面目にコツコツと働いてきた人間が損をしない社会にならなければウソだ。
タキ

タキ