蜷川監督らしい、色彩豊か映像は素敵でした。
でも、なんだか物足りない何かが…
一番は人物に感情移入できなかったことかな？
とはいえ、一番良かったのは藤原竜也さん演じる坂口安吾かな？
まぁ、いろんな女性と関係してそれを自分の作品のエキスにするのはいいけれど、そんな中で、正妻の美知子に対して、必死でかまってちゃんを発動させる太宰がちょっと可愛かったりもしたけど、小栗さんも生田さんもなんかそこまで心動かされなかったのが残念だったかな。
女性に対しても、唐突にで、彼の作品や人となりを知らないところこの女性はどういう人で、、どうしてこういう表情をしてるんだろうと若干戸惑う。特に山﨑富栄のバックボーンは彼女を知らないと多分美容師ということとか、わからないことは多いとおもう。作品的に必要ないと感じたのかもしれないけど。
特にラブシーンが、女優陣の頑張りに対して、小栗さんの女性に対しての優しさ（太宰としての意味）が感じられなかった、なんかがむしゃら感がねぇ。どうやらここまでのシーンは初めてだったとか。もっとての演技頑張ってくださいって感じです。
でも、太宰治の作品を知らない人がこの作品を観て、小説を読みたくなったと思う人がいたならそれはそれで成功しているのかなとは思うけど。
