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ジョジョ・ラビットのtetsuのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.1
映画研究部の友達と共に鑑賞。

第二次世界大戦時のドイツ。
ヒトラーを空想の友達にする少年・ジョジョは、子供たちを戦争で戦わせるための青年集団キャンプに参加するが、そこで、ある失敗をしてしまう。
家に帰った彼は、隠し部屋にユダヤ人の少女が住んでいることを知ってしまい...。

『フォード vs フェラーリ』観賞後、観る予定だったけれど、映画館に行くと満席という予想外の大盛況。
『フォード...』鑑賞後の満腹感もあったので、諦めようと一度は思ったものの、やっぱり観たくて、みんなでレイトに行きました...。σ(^_^;)

観る前は「『キャッツ』と同じく"タイトルが動物の映画"はしごできるじゃん。」と思ったり、戦争を描いてはいるもののコメディ映画で終盤は感動するということで、ちょっと軽い気持ちで観に行ったのですが、やっぱり最終的には戦争映画になるので、中々辛いものがありました。
結末には、ある程度の救いがあるので、もちろん他の戦争映画に比べると、ダメージは少ないのかもしれませんが、それが逆に...。
(もちろん、描くテーマゆえに、それで良かったとは思っています。)

なにより、本作の凄まじいところは、残酷な部分を見せないことで、よりその残酷さが際立つという点。
それは具体的な部分では「靴」の下りであったり、抽象的な部分で言えば、戦時中であるのにそれを感じさせないカラフルな衣装や美術、そして、主人公の日常描写だったと思います。
これは同じく、戦時中を人々の暮らしから描いた『この世界の片隅に』にも通じているように思いました。

正直、映画という娯楽を享受しまくってる自分が、この類いの映画を観てしまうと、今を何気なく生きていることへの罪悪感を抱いてしまって申し訳なくなるのですが、「その分、今をしっかり生きないと」という結論ぐらいしか出せないので、とりあえず、もっと勉強して、胸を張って生きます。

2020/9/26
#シリーズ:イマジナリーフレンド映画 を追加しました。

参考
ヒトラーユーゲント - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%83%88
(ジョジョが所属していた組織。ここら辺のことも、もっと色々と勉強していきたいです。)
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