みや

屍人荘の殺人のみやのネタバレレビュー・内容・結末

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

音楽フェス研究会の夏合宿に参加したミステリー愛好会の明智と葉村、名探偵・剣崎比留子が、ゾンビに囲まれた紫湛荘で起きる連続殺人事件に巻き込まれるミステリ。
今村昌弘の同名小説が原作。既読。

原作が大好きすぎるから映画になるとマイナスポイントが目についてしまうのは仕方ないのかもしれない。それにしても酷すぎる。なんでコメディにしたのだろう。滑稽な動きや場面がことごとく寒い。
人物もストーリーも全てが悪い方向に変えられていて、観ているのがつらすぎた。何から何まで酷い。

小説を読んでいた時は違和感を覚えなかったが、明智さんと剣崎さんが実写になるとわざとらしい喋り方なのが気になった。小説のままで現実化するとこうなるのか、演出や二人の演技によるものなのか。もっと自然な感じが良かった。
剣崎さんが顔と服以外まるで可愛くなくて残念。言動もおかしい。なんでこんな電波みたいな子になってるの?多少浮世離れはしてるものの、もうちょっとまともな子だったのに。

原作では明智さんが合宿に前のめりだったけれど、映画では剣崎さんが明智さん達を誘っている。そうなると明智さんの死のきっかけが剣崎さんということになるし、映画版剣崎さんは言動がひたすらおかしいし、このままだと剣崎さんそのものを嫌いになってしまいそう。

ミステリ部分もとにかく改悪の嵐。この映画の記憶を脳みそから消し去りたい。
紫湛荘の装飾と立浪さんだけは格好良かった。脱力系イケメンクズ男、たまらん。
みや

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