ましゅー

スウィング・キッズのましゅーのレビュー・感想・評価

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
4.4
三連休です。
この三連休はハジけると決めていた私は、初日金曜日、いつもの近場のシネコンでなく、都内に遠征に行くことを決めていました。

上映回数が少なくなり会社帰りの時間帯には観れないもの、当日から上映開始のそそる作品、etc.etc. 時間帯と移動時間、その他諸々を熟慮の上、最初に選んだのがこれです。
.
フォローさせていただいてる方々で、観た方ほぼ全てが絶賛するこの作品。話題のパラサイトの向こうを張って、各映画レビューサイトのスコアも軒並み高い韓国映画。まずはこいつをこの眼で確かめないとなりません。夕方17時少し前という中途半端な時間帯にも関わらず、このカルト劇場がかなりの混雑でもあります。さて………
.
.
…………これは………。

はっきり言いましょう。これは全人類が今すぐ鑑賞すべき、大傑作であります❗
こんな世界が…こんな状況が…すぐお隣の朝鮮半島であったなんて…。
.
いや、描いている世界観だけではありません。

激動の朝鮮戦争の渦中、時にやるせない状況に涙し、それでも生き生きとした生命力溢れる感情豊かな登場人物たち。
.
ジェットコースターのようにアップ・アップ・ダウン・アップ・ダウン・アップ・ダウン(しつこいw)する、喜劇・悲劇・エンターテイメントを巧みに織り交ぜた、心鷲掴みにされるストーリー。
.
そしてラストの胸を打つ、静かな余韻。
エンドロールに至るまで、きめ細かく配慮された、物語を紡ぎ出すつくり手の確かな手腕と愛情。
.
全人類とは申しましたが、戦争の一端を描いているだけあって、PG12に指定されるシーンもあります。それでも目を背けず、全てを眼に焼き付けてこそ、物語の原動力として描かれるタップダンスがもたらすカタルシスに到達出来るのです。
.
うーん。もっと早く観ておけば良かった。
でも今からでも遅くありません。
そしてこの心の震えを分かち合いたい。
そんな気にさせてくれる、怒濤の133分。
滅多にこう言わない私が言うからには間違いないです。

是非!ぜひぜひ‼️
.
(公式HP・イントロダクションより抜粋)
『サニー 永遠の仲間たち』監督が奏でる、戦時下に生まれた情熱と希望のリズム
.
主演はアジア各国で絶大な人気を誇るK-POPグループ<EXO>でメインボーカルを務め、『神と共に』シリーズをはじめ演技派俳優としても大活躍を遂げるD.O.。その身体能力を生かし、タップダンスから北朝鮮の方言まで、約5ヶ月間に及ぶ猛特訓をこなし、ダンスに魅了された朝鮮人民軍ロ・ギス役を見事熱演。
.
ここに世界最高峰のタップダンサーであり俳優のジャレッド・グライムスの出演が実現し、捕虜で構成されたダンス集団のリーダーとなる米軍のジャクソン役を演じる。
.
韓国で社会現象を巻き起こす大ヒットを記録した『サニー 永遠の仲間たち』のカン・ヒョンチョル監督による、タップダンスと音楽を絶妙に融合させた感覚的な演出、才能とエネルギー溢れる若手俳優たちのシナジ一、更にはジャズの名曲にのせた爆発的なパフォーマンスで本国では公開わずか9日で観客動員100万人を記録。
.
"朝鮮戦争”という最も悲しい歴史と、“ダンス”という最も胸がときめく題材の異質な組み合わせにより、社会思想の対立、戦争による傷、人種差別などのすべてをダンスを通じて乗り越え、1つになっていく人々のストーリーを感動的に描く話題作が遂に上陸する。
ましゅー

ましゅー